サンゴ密猟不審船団は「便衣船」か

アゴラ編集部

中国には伝統的に「便衣兵」という兵士が存在します。これは、軍人が軍服を着ず、民間人に紛れ込んで敵に対して破壊工作や攻撃したりする、という厄介なしろもので、近代戦争では軍人である戦闘員と民間人の非戦闘員を区別し、仮に戦争状態にあっても非戦闘員を殺傷すればハーグ条約ジュネーブ条約などで罰せられることを逆手にとったゲリラ戦術です。

最近、小笠原諸島や伊豆七島周辺に中国の船舶が大挙して押し寄せ、島の住民や漁民に大きな不安を与えています。これら船舶は、サンゴ密猟のために来ている、と言われているものの、海保が臨検しても積み荷にサンゴを確認できなかったりして、その目的もよくわかりません。


こうして船団を組み、往復数千キロ以上という距離を燃料費や遭難の危険をかえりみずに来る、というのはいったいどういうことなのか、何かサンゴ密猟以外の目的があると考えても不思議ではありません。いくらサンゴが高値で取り引きされると言っても割に合わないのではないか、というわけです。

また、APECで検討されている日中首脳会談との関係も取り沙汰され、ネット上ではこれら不審船団の対応に及び腰の政府に批判が巻き起こっている。中には「これは中国の便衣船なのではないか」という見立てもあり、中国海軍の水兵が民間の漁船に乗り込み、政治的軍事的な目的で日本近海へ来ているのではないか、という意見もあります。

対中国の政策は、対応を間違うと政権にとって足をすくわれかねない事案になります。APEC開催中に大きな動きはないと思いつつ、日本近海を跳梁する中国不審船団には国民感情の中に不安といらだちが次第に大きくなってきている。APECでの対中国外交とは別に、これらについては毅然とした態度を示すことが求められています。

マルハビ日記
サンゴ密漁には拿捕と環境保護団体への悪事VTR送付である


Nation’s “personality” influences its environmental stewardship, shows new study.
UNIVERSITY OF TRONTO
これは、人道的で情報公開で先進的な国は、持続可能な自然環境保全でも同じように先進的、という研究結果です。カナダのトロント大学の研究なんだが、いわゆる「国家の品格」を数値化したらしい。この数値の高い国は、米国イェール大学やコロンビア大学などが提唱する、自然環境に対する政策を数値化定量化した「環境パフォーマンス指数(EPI、Environmental Performance Index)」も高く相関関係がある、というもの。2014年のEPIランキングでは、トップはスイスで日本は26位でした。

You Can See Your Own White Blood Cells Flowing Through Your Eye!
io9
我々の視覚は、眼球の網膜に映った「像」を視神経で脳に送って「見ている」わけです。網膜上には毛細血管が張り巡らされているんだが、この血管を「見る」ことがたまにある。青空を見上げ続けていると、視覚の中に明るい点が動いていくのがわかる。これは毛細血管の中の「白血球」で、ブルーフィールド内視現象と呼ばれています。飛蚊症も同じで、網膜を「見る」というのはよくあることです。

フェイスブックの人気サイトランキングはツイッターとこんなに違う:Facebook’s Most Shared Sites vs. Twitter’s Most Tweeted Sites
Long Tail World
SNSで話題になる書き込み、日米でもかなり違います。日本ではわりと情緒的なものが人気ある。米国では時事ネタに偏りがち。こういう傾向を考えれば、やはり日本でネット選挙は盛り上がらないんじゃないかと思います。

Pop Stars Actually Do Die Too Young
The Atlantic
音楽業界には「27クラブ」という言葉があります。ロックスターなどのミュージシャンに27歳で亡くなった人が多い、という一種の「都市伝説」です。ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ドアーズのジム・モリソン、カート・コバーン……。特に27歳という年齢に意味があるわけではないんだが、この記事によれば米国のポップミュージシャンの平均寿命は一般人より25歳も短いらしい。事故死や自殺も一般より多く、彼らはエキセントリックな人たちということがよくわかります。

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米国のミュージシャンと一般人の年代別、事故死の割合 Data: Dianna Kenny, CDC, NCHS


アゴラ編集部:石田 雅彦