法人向け弁当デリバリーは東京一極集中の象徴的ビジネス

アゴラ編集部

会議などの昼食で仕出し弁当を頼むケースも多いと思うんだが、こうした法人向けのデリバリー弁当サービスは、アスクルとも業務提携している「ごちクル」の成功で注目を集めている業種業態です。大人数でまとまった注文が期待でき、接待的要素もあるため高い単価と利益率が望める、というわけ。


同じようなビジネスモデルには「ぐるなびデリバリー」や「楽天デリバリー」などがあるんだが、競合も増えてきたせいか、多種多様なサービスでリピートを狙うようになってきているようです。たとえば、1店舗3万円以上の注文から受ける「プラチナランチ」は、プラチナムプロダクションという芸能事務所所属のモデルや女優が直接、弁当を届ける、というサービス。この事務所、エイベックス系でとかくいろんなウワサがあるんだが、弁当デリバリーにも進出するということで話題です。

東京一極集中の象徴的ビジネスとも言える出前弁当業界。群雄割拠な戦国時代に突入というわけで、既存のファストフードチェーンやコンビニなども宅配や法人向けデリバリーに力を入れ始めています。こうしたサービスは、スマホなどのアプリと連動して注文から配達の状況などで利用できるようになっているものが多い。すると、なんとチャットアプリのLINEも弁当デリバリーへ進出するようです。

これはLINEとLINE Bros.が始めたフードデリバリーサービスで、「LINE WOW」なるiPhone版アプリから渋谷エリア限定で注文配達します。アプリから配達日当日の配達状況を確認することが可能で、ランチメニューは限定販売、事前予約が必要。デリバリーの第一弾は、麹町の鰻の名店「秋本」や広尾のフレンチ「ア・ニュルトゥルヴェ・ヴー」など高級店と提携し、各店が特別に開発したプレミアムな弁当を提供するそうです。

東京メインディッシュ
『LINE』の宅配ランチサービス『LINE WOW』が素晴らしい / 完全予約制でオーダー後にシェフが調理


Most White People in America Are Completely Oblivious
AlterNet
トム・クルーズ主演の映画『オブビリオン(Oblivion)』(2013年)というSFものがあったんだが、コピー人間の悲哀、といったものを描き、なかなか秀逸な作品に仕上がっていました。「Oblivion」は「忘却」とか「人事不省状態」といったような意味。この記事のタイトルにある「oblivious」はその形容詞形です。今年8月、米国ミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで18歳の黒人少年が白人の警察官に射殺された事件で、11月24日、ミズーリ州の大陪審はウィルソン氏を起訴しない決定を下しました。全米が司法の判断を注視する中、といった表現がこの報道で散見されるんだが、白人層はあまり関心はないようです。仮に白人警官の行為が合法的だったとしても、黒人層はそう考えない。横たわる彼我の意識の差は深く暗いようです。

Silicon Valley Has Introduced Its Own Robotic Security Guards
Wonderful Engineering
シリコンバレーが「Knightscope K5」という警備ロボットを配備した、という記事です。高さ1524mm、重さ136kg。屋外仕様でタフ。各種センサーやイタズラ記録カメラ、GPS、などを備えています。この手の自走式警備巡回ロボットというのは、日本の警備会社なんかが10年以上も前に開発している技術です。シリコンバレーでロボットを開発した会社のCEOは、フォード出身でSOFTBANKのベンチャーキャピタルでも働いたことのあるWilliam Santana Li氏。マツダやフォード系の自走式自動車技術に関与してきた来歴があるようです。
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Knightscope社のHPより。

America’s Laser Gun Goes To War
POPULAR SCIENCE
この記事の副題は「Peeking out on the prow of the Ponce, pew pew pew!」です。1970年代に就役した「USS PONCE」という米海軍の補給艦がペルシャ湾で活動中なんだが、その船にレーザー兵器が搭載された、という内容。現在のレーザー兵器、軽量のドローンなどを撃墜することができるほどの能力を持っているらしい。「pew」というのは、何か臭うぞ「クンクン」といった意味で、レーザー銃を撃つときの擬音「ピュー」をかけているようです。
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USS PONCE:Photo by Kristopher Wilson, U.S. Navy

Pope Said Freemasonry is Satanism
henrymakow.com
ローマ法王がかつて「フリーメーソンは悪魔である」と言った、というエントリーです。こうした「フリーメーソン陰謀論」は世界中に流布しているんだが、モーツァルトやコナン・ドイルがフリーメーソンの会員だったことは有名。ただ、カトリックの総本山が、こうした新興宗教を糾弾するのはありがちなので、単なる宗教的な言辞だったんでしょう。
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フリーメーソンの象徴「プロビデンスの目」が描かれた米1ドル札。しかし、これもフリーメーソンに限らず、キリスト教世界では一般的な意匠らしい。


アゴラ編集部:石田 雅彦