今週のメルマガの前半部の紹介です。そろそろ年末のボーナス支給が近づいてきましたね。今から楽しみにしている人も多いと思います。また、ボーナスシーズンは同時に退職シーズンでもあります。冬のボーナスは上期(4月1日から9月末)に対して支払われるものですが、支給日在籍が支払う上での条件なので、ボーナスを待って退職する人が多いためですね。
というわけで、今回は「ボーナス貰ったしそろそろ退職するかな」という人向けに、プラスαのテクニックと、本当にすぐに退職して大丈夫なのかを再チェックするためのポイントを整理したいと思います。
「退職を考えているんですが」と社内で相談していいのは3年目まで
よく「実は退職しようか迷ってるんですけど」的なことを周囲に相談する人がいます。迷ってるんだったら頼れる先輩や年長者に相談するのは良いことです。でも、社内でそれをすることはおススメしません。そういう情報はえてしてその後も残ってしまうものだからです。
まず、上司に相談した場合。以後、彼はあなたを「いつ辞めるかわからない離職予備軍」として見なすことになるはず。重要な案件や機密事項にはタッチさせなくなるでしょうし、後述するように、査定でも優先順位はぐんと低くなります。
くわえて、マメな管理職なら、逐一そうした情報はさらに上の上級管理職もしくは管理部門に報告するはずです。企業によっては「〇〇歳の時に離職を検討」なんて人事履歴がファイルに残ったりもします。これは長期的に見ると、その後の管理職昇格の選考などでよろしくない影響を残すことになります。
もちろん、仕事内容が想像したものとは違っただの、キャリアデザイン的な悩みも多々あるでしょう。そんな中で転職を選択肢に入れつつ、誰かに相談したくなることもあるはず。でも、そういうのが許されるのはだいたい3年目くらいまでの若手段階です(その段階であれば「みんな迷うんだから頑張れ」的なアドバイスで完結します)。20代後半以降で「実は迷ってるんですけど」なんて組織内で口にしたなら、「いまだに腰が落ち着かない、軸足の定まらない人間。重要なミッションには不適格」とのレッテルを貼られかねません。
ですから、筆者なら、そうした相談は別会社で働く大学時代の友人や先輩にとどめますね。「同じ釜の飯を食う間柄」というのは言い換えれば「同じ釜の飯を食い合う間柄」でもあります。突き詰めれば社内の人間はライバルに過ぎないのだという点は必ず押さえておくべきでしょう。
以降、
あんまり早期に退職を申し出ない方がいい理由
残った有給消化の上手い人、下手な人
退職するんだから「最後に言いたいことを言う」はありか
編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2014年12月24日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった城氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。