表面利回り10%超!タイに存在する不動産の大きな「歪み」 --- 内藤 忍

アゴラ

内藤忍 2

海外不動産投資をREITのような金融商品で行わず、現物不動産への投資で行うのには理由があります。レバレッジがかけられる、減価償却のメリットがある、視察費用の経費算入が認められると言ったメリットがその理由ですが、最大の理由が「歪み」が存在することです。

金融商品では、例えば1ドル=120円のドルが、ロンドンに行くと100円で交換できるといったことはありません。世界中でほぼ同じ価格で取引されている「歪み」の無い状態です。ところが、不動産取引では、利回りから考えて割安になっている物件を見つられる機会があるのです。


その典型的な例が、タイのシラチャです。バンコクから、車で2時間ほどの街で、昨年11月に現地視察してきました。日系企業の製造業拠点が集まる工業団地があり、その影響で日本人駐在員が急増。バンコクに続いてシラチャにも日本人学校も完成して、流入はさらに強まっています。

シラチャ中心部にあるコンドミニアムの賃料は、30平方メートルほどの単身者向けのワンルームで30000バーツ(100,000円)。日本人の入居者がほとんどで、空室は1部屋だけで、ほぼ満室でした。バンコクと比べると家賃はほぼ2倍。半分の価格で同じ賃料ですから、利回りは2倍です。

賃貸価格が高騰しているのは、日本人駐在員の住宅需要に供給が追い付いていないからです。物件の価格はバンコクより格安なのに、賃貸価格はバンコク並みという「歪み」が存在しています。

もちろん、新しい物件の建設も始まっていますから、供給サイドの改善が少しずつ進む可能性もあります。しかし、現在建設されている主要な大型物件は、2016年末に完成する2物件のみ。日本人駐在員が求めるような高いグレードの物件は、なかなか増えない状態です。

いずれ、物件価格が上昇し、バンコクとあまり変わらない利回りに落ち着いていくとすれば、現状の価格は割安と言えます。バンコクとシラチャのリスクの違いは勘案する必要がありますが、シラチャの物件価格は賃貸価格に比べ歪んでいると言えるのです。

2月5日と14日に、このシラチャの新しいプロジェクトのセミナーを開催します。写真はその計画のイメージ(変更の可能性あり)ですが、2016年に日本人駐在員をターゲットにした低層コンドミニアムが完成する予定です。800万円台から投資でき、2月のセミナーで先行申し込みを受付ける予定です。

タイ シラチャ コンドミニアム投資セミナー(2月5日)(平日先行開催)

タイ シラチャ コンドミニアム投資セミナー(2月14日)(ランチ付)

私も一個人投資家として期待しているシラチャのコンドミニアム。参加者の皆さまに、リスクと可能性について率直にお話したいと思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年2月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。