「老眼」はトレーニングで治る?

アゴラ編集部

以前、某大学病院の医師に取材したときのことですが、本題とは別の雑談時に彼が「私は老眼防止と老眼の改善の方法を独自に開発した」と自慢げに言いました。彼自身は眼科の医師ではなかったので、半信半疑で記事に書くわけではないからその方法を教えてくれないか、と頼んだところ、膠もなく断られ、ケチな人だな、と感じたことを覚えています。

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老眼になったら近視の人はメガネを二つ持たないといけないケースも。


当方が老眼を実感したのは、夜間に自動車の中で地図を見ようとしたときのことでした。まだ40代前半だったので愕然としました。かなり強度の近眼でもあり、そのまま遠近が見えづらくなるのか、と暗澹たる思いになった。しかし、幸い近視用のメガネはパソコン仕様で度が弱いためか老眼はそれほど進行していません。老眼にもいろいろな症状があり、近い距離の焦点調整力がまだある場合、あまり強い老眼にはならないそうです。

加齢による視力の低下はどうしようもありませんが、老眼になると面倒なもので当方のような近視の人間は遠近両用のメガネを使ったり、コンタクトと老眼用メガネを併用したり、そのたびにかなりイライラします。老眼が治ったらどんなにいいだろうと思いますが、最近ではレーシック手術や角膜へレンズを挿入する手術などでも治療可能らしい。しかし、これらは保険適用がないため高額でもあり、術後の効果減衰や副作用などの問題も指摘され、なるべくなら利用したくはありません。

表題の記事によれば、老眼により低下した視力を改善するためのトレーニングがあるようです。米国カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者らが開発した訓練で、壁に掲げた回転するストライブの模様を眺め、その回転方向を見分ける、というもの。若い世代と平均年齢71歳の高齢者にこのトレーニングを7日間、1日1.5時間、のべ3750回にわたったテストを受けてもらったところ、高齢者はもちろん若い世代の視力も視力テストで2から3段階高い視力の改善を示したらしい。研究者らは今後このストライプの幅や回転方向、速度などを変え、最適なパターンを探っていくようです。

Psychological SCIENCE
Improving Vision Among Older Adults


カードがWebを変える
TechCrunch日本版
あなたはカードを何枚持ってますか? 当方はいつのまにかどんどん増え、財布のカードスリットに何枚も重ねて入れるためパンパンになり、別のカード入れもほぼ満杯になっています。銀行のキャッシュカードはもちろん、各種クレジットカード、コンビニや量販店の数だけポイントカードがあり、さらに当方はiPhoneなので、カードスロット付きケースを使っているので交通系カードもある。これは本当になんとかならないかと思います。ただ、この記事はこうしたプラスチック製のカードについて書いているのではありません。梅棹忠夫の名著『知的生産の技術』のカードシステムのようなものがweb技術に使われ、その効果効能について紹介しています。アナログな感じがいいのかもしれませんが、Evernoteなど、カードシステムを駆使したデジタル技術は多い。Apple信者にとっては「ハイパーカード」が懐かしいでしょう。あのソフトは本当に素晴らしかった。

60 Tons Of Cosmic Dust Fall To Earth Every Day
POPULAR SCIENCE
流れ星、流星の多くは宇宙に漂っている「塵」です。その中には小型の隕石や人類が打ち上げた衛星の残骸なども含まれる。この記事によると、これらの宇宙塵の総量は1日に約60トンも地球に落ちてくるらしい。この塵は、空の雲を作るための核になったり、ナトリウムや鉄分を含むため極地のプランクトンを増やす一助にもなり、地球環境へ多大な影響を与えています。

Laser weapon prototype to be built by UK military
RT
米軍が開発したレーザー兵器を英国も導入する、という記事です。英国の国防省(Ministry of Defence、MoD)によると、このプロジェクトを実現するためには1億ポンド、約180億円かかるらしい。しかし、レーザー兵器技術の進歩がこのまま進めば、その威力を無視できなくなる。また、従来のミサイルなどの兵器よりもコストがかかりません。ただ、ジュネーブ条約でレーザー兵器は対人攻撃には使用できないようです。

US navy laser cannon shoots down drone from USS Ponce

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BUSINESS INSIDER
ネットビジネスのマネタイズには、世界中のデジタル関係者が頭を悩ましています。現状、ネット広告やアフィリエイトなどで広く浅く稼ぐしかありません。いわゆる「フリーミアム」でネット上の情報は、なんでもかんでも「無料」で手に入れることができます。これをなんとか金にできないか、という悩みに対する一つの回答がここにある。オランダのデジタル系ベンチャー「Blendle」は、オンライン新聞に登録したユーザーに対し、クレジットカード経由で記事ごとにごく小料金を課金するらしい。オランダ政府の支援を受けているスタートアップベンチャーですが、オランダ国内で約20万人のユーザーが登録し、その中の20%がクレジットカードから情報へ料金を支払っているようです。しかし、我々はネット上の情報をただで手に入れることに慣れてしまっている。オランダ発のこの技術、果たして世界へ広がっていくのでしょうか。
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BlendleのHPには、日本でもすぐにサービスを開始するようなことが書いている。


アゴラ編集部:石田 雅彦