我々の「糞尿」はレアアース鉱床だ

アゴラ編集部

米国化学会(American Chemical Society)の学術会議がデンバーで開かれ、その場でちょっと驚くべき発表が行われました。その発表とは、ヒトの排泄物には莫大な量のレアアースや金、銀、プランチナなどが含まれている、というもの。下水処理場で糞便を集め、電子スキャナーで分析してみたところ、こうした重金属が発見されたそうです。


発表したキャスリーン・スミス(Kathleen Smith)博士は、この含有率は採算の悪い鉱床と同じ程度、と言っています。また、米国人100万人分の排泄物を集めて抽出する技術が確立されるならそれは約15億円規模の価値になるらしい。米国地質調査所(USGS)の研究者は、これらのミネラル物質は我々が飲食している食物や水分の中に含まれ、それが人体を通過する過程で分離され、排泄される、と語っています。

東京都では、23区に限れば下水道普及率は100%に達しています。つまり、東京都民の糞尿は下水道で処理場へ集められているわけで、糞尿に含まれるレアアースの率が米国人と同じとすれば、23区900万人分の糞尿には約135億円の価値があることになります。抽出のコストなどとの兼ね合いも大きいでしょうけれど、ちょっと検討してみても良さそうな技術ではあります。


米国化学会で発表されたヒトの排泄物に含まれるレアアース。

THE INDEPENDENT
Human waste could be worth millions after scientists discover microscopic gold nuggets


Painting by Hitler goes to auction
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Apple Watchに感化された高級腕時計の猛追が凄すぎる
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NASA が電池で空を飛ぶプロペラ機を開発中 ― 秘密は18基のモーター
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【レポート】2016年、ルノーがついに「アルピーヌ」を復活させる!?
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ルノーアルピーヌA110-50。RENAULT SPORTのHPより。


アゴラ編集部:石田 雅彦