以前にも掲載したことのあるこの写真。ライザップ(RIZAP)でのトレーニング風景ではありません。いつもこんな恰好している訳ではありませんが、自宅でトレーニングしている様子を、数年前雑誌の取材で撮影してもらったものです。もう10年近く続けています。
東洋経済オンラインの記事によれば、ライザップとは、パーソナルトレーニングで理想の体を短期間に作れるということで人気の筋力トレーニング。2か月の標準コースで入会金と受講料で30万円以上序費用がかかるそうです。現在38店ある店舗では、約6000人がトレーニング中で、500人以上の順番待ちが発生するほどの人気らしいです。
何をしてくれるのかと言えば、個別トレーナーの指導の下で、週に2回、1回50分の筋力トレーニング。また、カウンセリングを入念に行って、体重やウエストサイズなどの数値目標と目指すボディイメージを決めるそうです。そして食事の内容を毎回トレーナーに送って、アドバイスをもらい、カロリーコントロールと運動によって目標を達成していく仕組みになっているようです。
ライザップをビジネスとしてみると、極めて高付加価値なビジネスであるようです。一般のスポーツクラブはプールやエアロバイクといった高額の設備投資が必要です。また、立地も駅からは近いけれども路面ではなく2階に入居。広告宣伝で来店するのでビルの地下でも上の階でも問題ないのです。
低コストで高価格なサービスなので利益率が高く、その中から広告費を捻出して、会員獲得につなげているのです。
では、このようなサービスを自分で自宅で再現することは可能なのでしょうか?
私は、毎日トレーニングを自分でやって、体重を記録しています。トレーナーがいませんから、我流のトレーニングになっているかもしれませんが、それなりに体型も維持できているように思います。
30万円のライザップに比べれば、足りない部分も多いですが、ジムまでわざわざ行く必要もありませんし、何よりコストはゼロ円です。
問題は継続性をどうやって保つかです。体調の悪い時や疲れている時は、やめたくなる時も正直あります。続けるための仕掛けは「手帳への記録」です。毎日体重とトレーニング内容を手帳に記載することで、習慣化し、やめることに対する罪悪感を醸成していくのです。今では、トレーニングをやらないと気持ちが悪いくらい習慣化しています。
ライザップは、主にこのようなトレーニングの習慣化のために30万円以上のコストを払うサービスです。それだけのコストをかけてもやろうという人が順番待ちしているというのは、いかに継続することに価値があるかの裏返しとも言えるのです。
ライザップを自宅で再現することは可能。ただし、ハードルはかなり高いというのが現実です。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年3月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。