香山リカ氏の解釈改憲論


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きょうのニコニコ超会議のテーマは「憲法改正」。またいつもの無限ループになるかと思ったが、おもしろかったのは、香山リカ氏が「解釈改憲」に賛成したことだ(3:45:30以降)。


彼女が「自衛権は国の自然権だ」というので、私が「憲法第9条では戦力の保持を禁じているんだから、自衛隊も解散すべきじゃないの?」と質問したら、「今の自衛隊は認める」という。「それは自衛隊を合憲と認める解釈改憲ですね」と質問したら、彼女は答に詰まってしまった。

要するに問題は改憲か護憲かという1か0かの選択ではなく、程度の問題にすぎないのだ。自民党の改憲案のように自衛隊の名前を「国防軍」と変えるだけなら意味がないが、核戦争や非対称戦争のような今の憲法の想定していない戦争にどう対応するかについて憲法で規定する必要はあると思う。

しかし今の国会情勢では、第9条の改正は不可能だ。それより第59条を改正して衆議院の優越を明確にするほうが大事だが、これは参議院自民党が反対している。結論としては、解釈改憲でボチボチやっていくしかないだろう。