この大型連休、上手に休みを取れれば16連休なんて人もいるようです。どこも混んでるので自宅にこもる、という人も多そうですが、連休前半にボクシング・ファンに楽しみな試合があります。それが、5月2日（日本時間3日）に米国ラスベガスで行われる、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーの一戦です。
「パックマン」ことパッキャオは、現在、WBOウエルター級チャンピオンで、6階級制覇というオスカー・デ・ラ・ホーヤとならぶ偉業を達成したフィリピンの英雄。57勝5敗2分け（38KO）。一方のメイウェザーは、WBAとWBCウエルター級チャンピオンで、プロ転向後は47戦無敗。こちらも5階級制覇中。若い頃は試合でほとんど無傷なため「プリティ」というニックネームでしたが、金に汚いという風評もあり、あだ名が「マネー」になっています。
何度も対戦話が浮かんでは流れ、長年、ファンが待たされた待望の試合です。その間、2008年にメイウェザーが引退（その後、復帰）したり、2012年12月にはパッキャオがファン・マヌエル・マルケスに完膚なきまでのKOで敗け、再起できるか不安視された時期もあった。彼は現在、フィリピンの国会議員でもあり「アジアの英雄」として功成り名を遂げ、ファイティングスピリッツを失ったか、と言われたりもしました。
やはり、パッキャオ36歳、メイウェザー38歳と、二人ともすでに全盛期を過ぎ、年齢的な衰えも否定できません。最後のスーパーファイトということで大金も動き、今回の一戦のファイトマネーは約250億円とも言われています。日本では、衛星放送のWOWOWで5月3日、午前10時から生中継するらしい。このWBA・WBC・WBO世界ウエルター級王座統一戦。おそらく当分の間、両者のような超大物ボクサー同士の対戦は実現しないであろう注目の一戦です。
パッキャオが粉砕するか、メイウェザーが守り切るか、興味津々です。WOWOWの特設HPより。
From the Fall of Saigon to Fighting the Islamic State, People Find the Bright Side to War
VICE NEWS
今年はベトナム戦争が終わって40年、ということですが、第二次世界大戦後からも70年、というわけで、いろんなイベントが世界各地で行われ、様々な歴史的分析も行われています。ベトナム戦争は、第二次世界大戦で日本のインドシナ半島占領が終わり、旧宗主国のフランスが戻ってきてから始まりました。その後、フランスが撤退し、米国が引き継いで長く戦争が続いた。最終的に1975年4月30日に、北ベトナム軍がサイゴン（現ホーチミン）へ「入城」して終結しました。この記事では、米国とベトナムとの戦争と現在のいわゆるイスラム国（IS）との戦争を対比しています。
Dark Knight of the Jurassic? Tiny Dinosaur Had Batlike Wings
livescience
コウモリがほ乳類のなのは衆知ですが、恐竜が爬虫類ではない、というのはあまり知られていない事実です。この学説はほぼ確定していますが、ほ乳類で空を飛ぶように恐竜にもコウモリのような翼を持った仲間がいた、という発見がありました。それが中国のジュラ紀の地層から見つかった「Yi Qi」つまり「奇妙な翼」という名前の恐竜です。これが科学雑誌「nature」の記事。有名な「始祖鳥」もジュラ紀の生物ですが、こちらは現在の鳥類に近い。今回発見された恐竜は、コウモリ状の翼膜を持っているそうです。
YangYang: Humanoid robot that scarily resembles Sarah Palin is unveiled in China
INTERNATIONAL BUSINESS TIMES
日本のヒューマノイドが中国でも、人間そっくりなロボットを作り出した、という記事です。米国人にとっては、アラスカ州知事のサラ・ペイリン氏にそっくり、と話題らしい。いわゆる「不気味の谷」を研究している、おなじみ大阪大学の石黒浩教授の作品です。
Wild bearded capuchin monkeys really know how to crack a nut
PHYS.ORG
「道具を使う」のは人間だけではありません。また霊長類ばかりではない。木の洞の中の虫を引き出すために、口に小枝をくわえて器用に扱う鳥類もいます。この記事では南米のオマキザルが石を使ってナッツを割る、という行動を紹介。新世界ザルでは初めての観察だそうです。
石で木の実を割るオスのオマキザル。Credit: Dorothy Fragaszy
アゴラ編集部：石田 雅彦