「大阪」で日本のシルバーデモクラシーが完成

どうも新田です。「老害」の二文字に流行語大賞をあげたいこの頃です。大阪の住民投票はご承知の通りの結果になったわけですが、橋下さんが記者会見で「日本の民主主義がレベルアップした」と語った通り、半世紀に一度あるかないかの大型選挙、大阪市民はもちろんのこと、日本の国民も真剣に考える機会になったと思います。


結果が出たばかりなので速報的にババッと書いていきますが、やはり世代別の得票率が印象的。30代、40代を中心に「賛成」票が集まったのに対し、70代を筆頭とするシニア世代の「反対」票に押し切られた格好。私がNHKの出口調査の画面を撮ってツイートしたところ(NHKさんゴメンナサイ、笑)、ツイッターを使い始めて5年余にしてリツイートが初めて4ケタになるという凄まじい拡散ぶりでした。

あまりの凄さに、それこそ橋下さんのようなインフルエンサーのツイッターはこんな感じでいつもメンションされているのかと疑似体験になったわけですが(苦笑)いくつか私もリツイートし返した中では、こんなツイートもあり。

大阪都構想に賛成だろうと、反対だろうと、橋下さんが好きだろうと、嫌いだろうと、あるいは政治そのものに無関心であろうと、シルバーデモクラシーの現実の重さというものを日本中の若い世代に突きつけたことは重く受け止めなきゃならないでしょう。

来年の参院選から18歳選挙権引き下げの見通しになっておりますが、今後、憲法改正なり道州制なり、色々と重い判断をするとき、今回の結果がもたらす心理的影響はどうなんでしょうか。大阪の若い世代はもちろんのこと、日本国中のロスジェネ以下の世代の“トラウマ”になり、ますます政治や選挙への失望感、「どうせ何も変わらないや」というネガなパーセプションが完成してしまうのではないかと危惧しております。

それからもう1点は、昨日のブログで触れたとおり世論調査の見直しにつながるかどうか。結果は橋下さんサイドが敗れたとはいえ、1万票余りの僅差に迫る大健闘。イギリスの総選挙ではありませんが、中盤まで「劣勢」と報じた報道各社の情勢調査記事のあり方を見直す上で一石を投じる結果になりました。固定電話を持たない若い世代がそれなりに動いた場合、新聞社などの従来型の調査方式がそうした層の動向を正確にとらえているのか、今後に課題を残したことに間違いはないと思います。取り急ぎの10分で書いた乱筆ご免です。ではでは。

新田 哲史
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
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