ドル円123円台になって、今やるべきこと --- 内藤 忍

為替が再び円安ドル高に動き始めました。120円前後で膠着していた為替レートは昨晩1ドル=123円台までドルが上昇。125円から130円くらいまでの円安も見えてきました。


個人金融資産の95%以上が円になっている日本人にとって、円安は自分の資産の価値が目減りしていっていることを意味します。

為替については、これから5年後10年後の相場を予想するのは困難です。大切なのは、予想をすることではなく、円高円安どちらに動いても最悪の事態を招かないようにしておくことです。自分の資産が円100%になっている人は、大きな円安リスクを取っていることになります。

だから、円高か円安か分からない場合は、円と外貨を半分ずつ保有するのが良いと、今まで書籍やセミナーで繰り返し説明してきました。それでも、まだ円資産100%という方もいるはずです。そんな人は

「今更、ここで外貨資産を保有しても・・・」

と思うかもしれません。

しかし考えなければいけないのは、これから先の為替レートがどうなるかです。

これから1ドル=110円になるのと、1ドル=140円になる可能性の、どちらが大きいか、考えてみましょう。もし、わからないというのであれば、やはり外貨比率は50%が基本になるのです。

といっても、いきなりドルを資産の半分買う訳にはいきませんから、外貨資産を少しずつ組み入れることを、まずは始めていきましょう。円資産100%の人であれば、まずは10%を外貨にするという具合に少しずつ資産をシフトさせていくのです。

この水準から外貨投資をはじめるのは、あまり気が進まないかもしれません。しかし、過去を振り返って後悔しても何も変わりません。

今やるべきことは、将来後悔しないために、何をすべきかを考えることです。

今週から店頭に並んでいる「内藤忍の資産設計塾 第4版」には、外貨投資の具体的な方法をはじめ、個人投資家が持つべき全ての知識が凝縮されています。これからでも、真面目に資産運用を勉強して実践したいという人は是非読んでみてください。

(チャートはヤフーファイナンスより引用)

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年5月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。