60歳までに1億円より60歳から毎月50万円 --- 内藤 忍

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資産設計に必要なすべての知識を学び、実践できるようになる「資産設計実践会」の講座が終了しました。3か月間の徹底合宿、グループコンサル、専門家を招いての実践会(写真)、アセットアロケーション診断、そして懇親会。素晴らしい参加者にも恵まれ、講師として大きな手ごたえを感じました。

資産運用には、変えていかなければならないことと、変えてはいけないことがあります。投資のフロンティアは広がっていきますから、新しい知識や情報を積極的に取り入れ、実践していかなければいけません。

例えば、20年前にはFXはありませんでしたし、15年前には中国をはじめとするBRICsに投資するファンドもありませんでした。国内証券会社で海外ETFが買えるようになったのも、この10年ほどです。

また、投資環境も刻々と変わっています。先進国の長期金利は、アメリカが2%台、日本とドイツは1%以下と低金利が続いています。債券投資でインカムゲインを狙うという今までのセオリーは成立しにくくなってきています。

一方で、シニア層にとっては、インカムゲインの獲得が老後の安心のための強いニーズとなっています。

例えば「60歳までに1億円手に入れる」のと「60歳から毎月50万円受け取る」。2つの選択肢を提示すると、ほとんどのシニア層の人は後者を選びます。目先の資産よりも、継続的に入ってくる定期的なお金の方が安心感があって価値を感じるのです。

そんな、将来安心できるインカム収入をどうやって手に入れるのか。資産設計実践会で様々な手法をご紹介しました。

資産運用で大切なことは、投資する前に目的を明確化することです。なぜ株式投資するのか、なぜ債券投資するのか、なぜ不動産投資するのか。それぞれの投資対象に特徴があり、目的によって使い分ける必要があります。特徴のある資産を上手に組み合わせてアロケーションを考えることで、リスクを抑えながらリターンを狙うことができるようになるのです。

講座は終了しましたが、秋にはメンバー限定の海外視察ツアーも準備しています。今回の参加者が資産に関する不安から解消され、自分の夢を実現できるようになるために少しでも貢献できるなら、講座開催して本当に良かったと思います。次回の募集は秋に行い、来年開講の予定です。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年7月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。