「ミニ氷河期」がやってくる?

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地球の温暖化に関する議論は、温暖化している方向へ向かって沈静化すれば、それに対する反論が出て活発化する、という周期を繰り返している。すでに科学的には一定の結論が出ているようにも見えるし、国際政治の世界でも温暖化しているというのは既定事実になっていると言える。

表題の記事では、太陽活動を観察した結果、これから15年間にわたって太陽活動が衰え、地球は「ミニ氷河期」に突入する、と唱えた研究者の主張を紹介している。地球の中長期的な気温変化は様々な要因による。もちろん、最も大きなものは太陽活動だ。

太陽活動は、約11年周期で活発になったり衰えたりする。こうした太陽の活動周期は、表面の黒点を観測することなどによりわかるが、表題の研究者はこの太陽黒点の動きを予測することで「ミニ氷河期」がやってくると言っているようだ。

黒点の観測は、18世紀の半ば頃から始められた。その結果、1755年3月から1766年6月までの「第1太陽周期」から、2008年12月から観測されている「第24太陽周期」まで、24回の強弱が周期的に起きていることがわかっている。そうした周期的活動からも、1645年ごろから地球が「ミニ氷河期」に入っていることがわかっているようだ。

地球に氷河期を起こす太陽の動きは、2030年代に60%にまで落ち込むらしい。そうなると、最大で0.1℃下がる。工業化以前と比べると、全体で約1.3℃も低下しているらしい。人間の生産活動による二酸化炭素の増加で温暖化しても、それを補ってあまりある気温の低下がやってくるそうだ。ところで、今年は12月にフランスのパリでCOP21が行われる。こうしたときに決まってこうした議論が巻き起こるのもおなじみの光景だろう。

The Extinction Protocol
Is a Mini Ice Age Coming? ‘Maunder Minimum’ spurs controversy


世界中の無料のWi-Fiスポットを教えてくれるWiFiMapperが便利
THE BRIDGE
普段はポケットWi-Fiを使っているが、電池切れしたときなど、スタバを探したりコンビニの店先でインターネットへアクセスしたりする。このアプリは、そうした無料のWi-Fiスポットを探してくれる。使ってみたら、なかなか便利。ただ、当方の自宅周辺に無料のWi-Fiスポットはなさそうだ。

California’s Latino crisis
WND
カリフォルニア州でラテン系住民が増えている、という記事だ。白人との人口差が縮まり、選挙でも強い影響力を持ちつつある。また、ラテン系の人たちの多くはカトリック信者なので、人工中絶をせず、未婚の母が増えて、それがさらに人口増加に拍車をかけているらしい。彼らの貧困化と低学歴、失業率などが社会問題になりつつある。そもそもロサンゼルス(Los Angeles)やサンフランシスコ(Sun Francisco)など、カリフォルニアにはラテン系の地名が多いし、スペイン語は州準公用語だ。ロサンゼルスという街はメキシコ系の移民が拓いたが、1848年の米墨戦争でニューメキシコとともにメキシコからアメリカへ有償で割譲されたのがカリフォルニア州だ。

The people who need very little sleep
BBC NEWS
ナポレオンは3時間くらいしか睡眠を取らなかったことで有名だが、実際は昼寝をしてその分を補っていたらしい。十分な睡眠は健康の秘訣の一つだが、どれだけの時間、睡眠すればいいのかは人それぞれらしい。これは「DEC2遺伝子」の変異によって違いが出てくる。自分に最適な睡眠時間は、長く生きていると自ずからわかってくると思う。6時間で十分だという人もいれば、8時間は寝ないとすっきりしない、という人もいる。この記事では「ショートスリーパー」と呼ばれる短い睡眠時間でも大丈夫な人たちを紹介しているが、彼らはDEC2遺伝子が変異している。この変異により、睡眠時に脳内で記憶を整理したり削除したりすることが短時間で可能になっているらしい。

Men more likely to achieve targets if they are set goals
EurekAlert!
英国のレスター大学の研究者らによる調査を紹介している記事だ。簡単な算数のテストを男女109人に受けてもらい、それぞれ「目標なし」というグループ、10問の正解を目指すグループ、15問の正解を目指すグループに分けて、それぞれのテストの結果を比較した。その結果、男性のほうが女性よりも目標を達成することに意欲的で、目標を与えられたほうがテストの正確さや速さが高く速かった。簡単には言えないが、女性を成果などのインセンティブで働かせるのは大変であり、男性は女性より単純、ということなのだろう。


アゴラ編集部:石田 雅彦