資産運用の書籍の売れ行きは「日経平均連動型」 --- 内藤 忍

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夏休みに入ったせいもあってか、「10万円から始める! 貯金金額別 初めての人のための資産運用ガイド」の売れ行きが加速してきました。

発売直後に増刷になったのに続き、昨日3刷が決定。これで累計の部数は5万部になりました。資産設計塾シリーズが、10年で13万部という部数ですから、今回のペースは随分早いです。

投資に関する書籍は、「日経平均連動型」といわれています。株価が上昇すると投資関連書籍の売り場が大きくなり、本が売れるようになる。逆に、株価が下落すると投資に興味を持つ人が減ってしまい、本が売れなくなるという訳です。ここ2年くらいは、株価の上昇に加え、円安もあり、資産運用に興味を持つ人が増えてきているのをセミナーなどでも実感します。

しかし、投資とは相場が良い環境の時だけやれば良いというものではありません。人生を豊かに生きていくために必要なお金を、株価の変動に関係なく構築していかなければならないからです。

相場がいつ良い時で、いつ悪い時なのかは事後的にしかわかりませんから、そのようなタイミングを捉えようとするのではなく、相場環境にあまり左右されずに資産運用を続けていく方法を考えて、実践する必要があります。例えば、リーマンショックのような大きなイベントがあって、資産がマイナスになってしまっても、資産運用を続けられるようにしておくことで、その後の回復局面のリターンも得ることができるのです。

今回の新刊は、金融資産を使った長期分散インデックス投資の方法だけではなく、不動産やワイン投資のような実物資産を組み合わせた運用の方法、さらには「お金を借りる力」についても解説しています。

資産運用の方法は、正解が1つではありません。人によってどのくらいのリスクを取ることができるかという「リスク許容度」があり、それに基づいてどんな商品を組み合わせて投資をしていくかと決めていくのです。

また、為替について見通しを持っているなら、それも外貨比率に反映させていくといったきめ細かな調整が必要になります。

とは言え、資産運用はいくら勉強して知識をインプットしても、実際に始めてみなければ資産は増えません。10万円でも良いからまずは始めてみる。そして、良いと思ったら運用金額を少しずつ広げていく。本書にはその具体的な方法が丁寧に解説してあります。

ナゼ、銀行の窓口で投資相談してはいけないのか
ナゼ、最初は投資信託からはじめるべきなのか
ナゼ、プロの予想を当てにしてはいけないのか

すべての答えは読めばわかります。資産運用の成功の可能性を少しでも高めるために、是非読んでみてください。

<参考図書>
「10万円から始める! 貯金金額別 初めての人のための資産運用ガイド」 内藤忍

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。