スペインなのにパエリアが食べられないのはナゼ? --- 内藤 忍

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スペインの田舎町での滞在3日目になりましたが、不思議なことに気が付きました。スペイン名物のパエリアが、ほとんどのバルには無いということです。

それよりも目立つのがクロワッサンとバゲットです。例えば、バゲットを厚切りにしたものに野菜や魚、あるいは生ハムなどを乗せてピンチョスとして大皿に並べていたり、ミニクロワッサンを2つに切って間に同じような素材を挟み込んだミニサンドイッチのようなメニュが多いのです。

パンと合わせる魚は、アンチョビのような比較的生臭い魚が多く、せいぜいツナマヨネーズくらいしか魚をパンにはさんで食べる習慣の無い日本人にとっては意外性のある組み合わせです。

それにしても観光地だというのに、バルの価格設定は良心的です。小さなピンチョスは1品大体2~3ユーロ。火を入れてもらう一手間かかる料理でも5~10ユーロくらいです。ワインもグラスで飲めばとても安く、泡もカヴァが定番ですからこちらも安価です。1店舗の会計が1人1000円くらいで軽く飲むことができます。しかも伝票は電子化されているので、何を注文したか確認できますから、請求額を間違えることもありません。英語での表記が必ずありますから、観光客フレンドリーになっているのに感心します。

スペインといってもバスク地方は、フランスの国境に近く、食文化はフランスの影響を強く受けていることがわかります。フレンチのようなソースを使った料理はバルにはありませんが、リゾットやパエリアといったご飯ものだけでなく、パスタのような麺類も私が見る限り1軒も取り扱っていませんでした。

バルにも当り外れがあって、食べ比べると料理の手間のかけ方や出来上がりのクオリティにかなりバラツキがあることがわかります。行く前に情報収集をしっかりしておき、狙ったお店で食べる方のた良いと思いました。

>その際に参考になるのがグルメサイトより個人のブログですが、数年前に書かれた古いものは、内容がしっかりしていても、お店自体が変わってしまっていることが多くあります。1年以内くらいに書かれた、自分の好みと合うような書き手のサイトを見つけられれば、きっと食の満足度を高めることができると思いました。

随分お店も開拓し、満足したので、そろそろ次の街に移動しようかと思っています。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年8月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。