日本人の失敗には決まったパターンがあります。その典型が前の戦争でした。現場はまじめで優秀なのに、全体の戦略を決めるリーダーがいないので「部分最適」になる。みんなが納得するまで決まらないので、意思決定に時間がかかり、イノベーションが出てこない。失敗とわかっても撤退できず、問題を先送りする…
同じような失敗は、最近話題の東芝や、社会の批判を浴びた朝日新聞など、今でも繰り返されています。そのたびに「**社長が悪い」といった責任論が問題になりますが、いくら経営者の責任を追及しても、失敗を生み出す体質を改めないと再発を防ぐことはできません。
こういう失敗は「大企業病」といわれますが、日本の大企業病には独特の特徴があり、その原因がわかれば直すこともできます。今回のセミナーでは、いろいろな大企業の失敗を分析してその原因を考え、どうすれば日本の企業は再生できるかを考えます。
ケースは受講者のみなさんの会社も含めて決め、ゲストや私の取材した事件の解説をまじえて進めます。参考テキストは、そのつど指定します。インターネットでも受講でき、質問もできます。後からアーカイブで見ることもできます。Facebookグループにも参加できます。
講師:池田信夫(アゴラ研究所 所長)
取り上げるケース(予定)
東芝:ゲスト竹内健さん(中央大学教授・元東芝)
朝日新聞:なぜ誤報は20年も放置されたのか
ソニー:なぜカンパニー制は失敗したのか
シャープ:なぜ液晶はお荷物になったのか
イトマン:なぜメインバンクが止められなかったのか
住専:なぜ不良債権処理は遅れたのか 他
開催日:2015年10月2日から毎週金曜日(全12回)
10月2日・9日・16日・23日・30日
11月6日・13日・20日・27日
12月4日・11日・18日
時間:19:00~21:00(軽食つき)
場所:上野中央ビル(上野駅 入谷口5分)2階 アゴラ研究所会議室
定員:20名(先着順で締め切ります)。インターネット(Ustream)による視聴は無制限。
受講料(PayPalも利用できます)
12回:6万円(消費税込み)
女性・学生・インターネット:3万円(1回は教室受講できます)
お申し込み方法:専用フォームに必要事項をご記入いただき、フォーム記載の弊社口座へのご入金をもって手続き完了です。
主催:株式会社アゴラ研究所