第三次安倍内閣閣僚の国会議員活動データランキング

第3次安倍内閣での最多質問議員は防衛相。2位は沖縄・北方担当相、3位は文部科学相

10月7日、内閣改造が行われ、第三次安倍内閣の閣僚の顔ぶれが決まった。
そこで、第三次安倍内閣について閣僚の国会議会活動データをランキングで見てみた。
先日9月27日に閉会となった189通常国会については現在集計中であり、188国会も3日間の特別国会であったため、今回は182国会から昨年末の衆議院総選挙前の187国会までの2013年・2014年データで紹介していく事にしたい。
まず、国会での質問回数についてだ。衆参両院の中で、最も国会質問を行ってきた議員について見ていきたい。
第3次安倍内閣の閣僚の中で最多質問だったのは182国会から187国会までの間に30回もの質問をした中谷元 防衛相(衆・高知2)だった。この間に30回という質問回数は、閣僚に限らず自民党内全体で見ても2位に当たる回数であり、衆議院全体でも71位と極めて積極的に国会内で活動していた事が分かる。
次いで質問回数が多かったのが、8回で島尻安伊子 沖縄・北方担当相(参・沖縄)。参議院議員なので単純比較はできないが、この回数は参議院全議員中154位に当たる。
次いで3位が馳浩 文部科学相(衆・石川1)が7回で衆院172位、4位が塩崎恭久 厚生労働相(衆・愛媛1)が5回で220位、5位が石破茂 地方創生担当相(衆・鳥取1)で4回(253位)、6位が遠藤利明 五輪担当相(衆・山形1)で3回(287回)。
7位は2回(衆320位・参233位)で4人、河野太郎 国家公安委員長兼行政改革担当相(衆・神奈川15)、高市早苗 総務相(衆・奈良2)、公明の石井 啓一 国土交通相(衆・比北関東)、岩城光英 法相(参・福島)が並び、ここまでが今回の閣僚のBest10となる。
ちなみに質問1回(衆363位・参254位)は3人、高木毅 復興相(衆・福井3)、森山裕 農林水産相(衆・鹿児島5)、丸川珠代 環境相(参・東京)、残りは質問0回となる訳だが、そもそも閣僚の場合、国会質問に立つ事ができない事を説明しておかなければならないほか、野党に比べて議員数の多い与党ではなかなか質問すら順番が回ってこないといった状況がある事も加えておきたい。

質問時間では1位:防衛相、2位:地方創生担当相、3位:厚生労働相

衆議院では質問回数のほかに質問時間についてもデータを取っているので見てみると、質問回数とは少し順位が異なってくる。
1位は質問回数でも1位だった中谷元 防衛相(衆・高知2)が335分(134位)で独走。
2位は回数こそ少なかったが、石破茂 地方創生担当相(衆・鳥取1)が213分(158位)、3位は塩崎恭久 厚生労働相(衆・愛媛1)が205分(160位)、4位が高市早苗 総務相(衆・奈良2)が156分(191位)、5位が馳浩 文部科学相(衆・石川1)で140分(209位)と並び、ここまでが100分を超えた。
以下、6位が石井啓一 国土交通相(衆・比北関東)が85分(279位)、7位が遠藤利明 五輪担当相(衆・山形1)47分(339位)、8位が高木毅 復興相(衆・福井3)39分(354位)、9位が河野太郎 国家公安委員長兼行政改革担当相(衆・神奈川15)33分(359位)、10位が森山裕 農林水産相(衆・鹿児島5)29分(371位)と並ぶ。
参議院についてはデータがないので対象外になる。

“政策通”にもつながる議員立法を提案数最多は、防衛相・五輪担当相・経済産業相

2013年・2014年の2年間で、1度でも議員立法を提案した事のある議員は、衆議院では議員定数480人中204人、参議院は議員定数242人に対して91人しかいない。
立法府と言われる議会ではあるが、必ずしもどの議員もが立法活動を行っている訳ではないのだ。
ただ、こうした中で、与党にいながら真面目に議員立法を提出している議員もおり、今回の第三次安倍内閣の中では、最も多くの3回の提出を行っているのが、中谷元 防衛相(衆・高知2)と、遠藤利明 五輪担当相(衆・山形1)、林幹雄 経済産業相(衆・千葉10)の3名だった。議員立法提出回数3回というのは、与野党を通じても積極的に活動している議員であり、全衆議院議員中の61位と非常に限られた積極的に議員立法も行ってきた議員である事が分かる。
この議員立法提案数については、次いで2回が、馳浩 文部科学相(衆・石川1)、高市早苗 総務相(衆・奈良2)で96位。
1回が塩崎恭久 厚生労働相(衆・愛媛1)、石破茂 地方創生担当相(衆・鳥取1)で128位と、政策通と言われている議員たちも多く含まれている。

今回は、内閣改造のタイミングで、閣僚にスポットライトを当てて、記事を書いてみた。
9月27日にようやく終えた189通常国会についても、また分析して、みなさんにご紹介できればと思っている。

高橋亮平(たかはし・りょうへい)
中央大学特任准教授、NPO法人Rights代表理事、一般社団法人 生徒会活動支援協会 理事長、千葉市こども若者参画・生徒会活性化アドバイザーなども務める。1976年生まれ。明治大学理工学部卒。26歳で市川市議、34歳で全国最年少自治体部長職として松戸市政策担当官・審議監を務めたほか、全国若手市議会議員の会会長、東京財団研究員等を経て現職。世代間格差問題の是正と持続可能な社会システムへの転換を求め「ワカモノ・マニフェスト」を発表、田原総一朗氏を会長に政策監視NPOであるNPO法人「万年野党」を創設、事務局長を担い「国会議員三ツ星評価」などを発行。AERA「日本を立て直す100人」、米国務省から次世代のリーダーとしてIVプログラムなどに選ばれる。 テレビ朝日「朝まで生テレビ!」、BSフジ「プライムニュース」等、メディアにも出演。著書に『世代間格差ってなんだ』、『20歳からの社会科』、『18歳が政治を変える!』他。株式会社政策工房客員研究員、明治大学世代間政策研究所客員研究員も務める。
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