議員秘書は、“議員の手となり足となる”ことが仕事です。
国会事務所では政策関連業務、地元事務所ではネットワーク構築・強化において、議員の手となり足となります。具体的な仕事は、以下のように【代理・補佐】と【事務】に分けられます。
議員秘書って食べていけるの?
議員秘書は、公設秘書と私設秘書に分類されます。
・公設秘書(特別職国家公務員:国費)
政策担当秘書、第一公設秘書、第二公設秘書の3名まで国費で雇うことができます。政策担当秘書のみ要資格。①政策担当秘書資格試験に合格、②公設秘書として10年以上勤務し政策担当秘書研修を修了、③博士の学位を授与、などいずれかを満たすことが前提条件。その上で選考採用審査認定を受けて資格を得ます。ほとんどの場合、勤務年数規定を満たして政策秘書となるそうです。
・私設秘書(私費)
資格は必要なく、何名でも雇うことができます。給与は私費で支払うため、「秘書の人数を見れば議員の財力がわかる」とも言われます。
仕事内容は同じでも、身分と給与体系は大きく異なります。
一般的に、公設秘書は食べていけるけれど私設秘書は厳しいと言われています。そして、公設秘書も私設秘書もいつ職を失うかわからないので、一生の仕事にするには不安定だと思います。議員の親族が秘書を務める慣習は、こうした不安定性が影響しているのかもしれません。
一方で、政治家になるためのステップアップとしては最良の職場かもしれません。議員秘書として顔を売り、その地方の政治家になる方は多くいます。
隠れた蕎麦屋さん
こうした不安定な生活を送る秘書の楽しみは、お昼ご飯です。国会内にある安くて美味しい蕎麦屋さんを紹介します。
まず、こちらのお店(名前を忘れました…)。とにかくリーズナブル。しかも美味しいです。曜日限定の卵焼きは絶品です。グルメサイトに掲載されていない、知る人ぞ知る名店。
ゴリ(仮名):参議院議員秘書
1992年生まれの新米秘書。国立大卒。ジャーナリストを目指しつつ政治の世界で奮闘中。”22歳の議員秘書にしか書けない政治”で、選挙をオモシロクしたい。(※特定の人物・団体が、恩恵または損害を被る記事は絶対に書きません。実名は非公表とさせて頂きます。)
編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2015年10月9日の記事『議員秘書って食べていけるの?(永田町の洗礼を受ける22歳③)』を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。なお、アゴラでは寄稿者は原則実名制とさせていただいていますが、今回は配信元が身元確認の上、契約している筆者であること等を考慮し、匿名原稿を掲載しました。ご了承ください。