先日、大学時代の友人6名と4時間ほど食事をしました。
これだけじっくりと話をしたのは卒業後初めてかもしれません。
主婦としてお子さんの教育を頑張っていたり、NHKのチーフプロデューサーになっていたり、外資系企業で活躍していたり・・・ひとり一人がそれぞれの人生を歩んでいますが、会って話をしだすとあっと言う間に18歳の頃に戻ってしまうので不思議ですね。
今日は、そのメンバーの中から一人をご紹介させて下さい。
写真で私の左側に写っている吉野ゆりえさんです。
時々ツイッターやFBでもご紹介をさせて頂いていますが、彼女は大学時代にミス日本に 輝き、 卒業後は社交(競技)ダンスのプロとして本場イギリスへ留学。帰国後は「ウッチャンナンチャンの芸能人社交ダンス部」でコーチを歴任するなど、大活躍されていました。
そんな中、37歳の時に平滑筋肉腫という癌にかかっていることがわかりました。この病気は罹患率が10万人に1人の希少癌で、「5年生存率7%」と診断されたそうです。しかし、これまで19回もの手術と5度の放射線治療を乗り越え、今年2月には「10年生存」を達成しました。現在は新たな抗がん剤治療を受け始めたところです。
吉野さんは闘病しながら、視覚に障がいがある人たちの「ブラインドダンス」(日本発祥の競技です)を指導したり、選手権大会の審査や司会をしたりしているほか、教育現場で命の大切さを伝える活動「いのちの授業」をライフワークに日々前向きに頑張られています。「忘れられたがん」と向かい合う者の立場から、治療法が確立されていない病気の研究・開発や治療のあり方など難病対策に対する提言もなさっています。
機会があれば、病気に苦しんでいる患者さんやそのご家族には、前向きに生きる彼女の話を聞いて頂きたいと思います。必ず勇気と元気をもらえるはずです。
私も微力ながら、まだまだ足りない日本の難病医療費助成制度等の改善をしていきたいと新たに決意をさせて頂きました。
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2015年11月24日の記事「大学時代の友人と、久々に食事会。そこで決意したこと。」を転載させていただきました(タイトルは改題)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。