熱愛の果てに党の垣根も乗り越える政界結婚話 --- 選挙ドットコム

「業界結婚」ってありますよね。

今年は芸能界でもビッグな結婚が続きました。堀北真希と山本耕史とか、福山雅治と吹石一恵とか。私はなんとか福山ロスは脱しましたが。ええ。

実はお堅い政治の世界でも、こうした業界結婚の例がたくさんあるのです。

政界のプリンスこと小泉進次郎氏が、以前インタビューで「国会の中は出会いの場ではない。出会いがあっても僕は(議員同士の結婚は)嫌です。家の中まで議論したくない。でも、くっついている人、けっこういますね。大変だなあ」(2013年3月29日 日刊スポーツ)と語っていらっしゃいました。確かに、小泉氏にも熱愛報道がありましたが、相手の方は議員さんではないようです。

それでは、「大変な」政治家同士の夫婦生活というのは、どんな感じなのでしょうか?
そうした人生を自ら選んだ方々を振り返り、それぞれの愛の形を見ていきたいと思います。

自民党


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宮崎謙介議員フェイスブックページより

最近の例では、今年5月に結婚を発表した金子恵美衆院議員(37)と宮崎謙介衆院議員(34)。共に二階派所属の「元ミス日本の美女と長身のイケメン」としてマスコミの格好のネタとして脚光を浴びている感がありました。ま、お幸せに!

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大塚拓オフィシャルサイトより

内閣改造で環境相と原子力防災担当相として初入閣した丸川珠代参院議員(44)は、2008年に大塚拓衆院議員(42)と結婚。大塚氏のウェブサイトには「妻・珠代の部屋」というページまであり、夫婦そろって基調カラーは「赤」という二人三脚ぶりがほほえましい。

民主党


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以前の日歯連サイトより

西村まさみ参院議員(52)は、2012年に山本剛正元衆院議員(43)と結婚。山本氏は2012、2014年共に衆院選で落選。西村氏は日歯連の組織内候補者のため、迂回献金問題に関連して東京地検特捜部の事情聴取を受けました。事情はどうあれ、試練に直面したときこそ夫婦の絆が試されるのではないでしょうか。

共産党


先月、第一子を出産したばかりで共産党の「アイドル」と呼ばれる吉良佳子参院議員(33)は昨年、同党員の松嶋祐一郎氏(33)と結婚。交際中から「路チュー」「熱愛キス」などを週刊誌が写真付きでスクープ。オープン過ぎるその行動に、共産党のお堅いイメージが粉砕されました。松嶋氏は4月の統一選で目黒区議に見事当選しています。

夫婦一緒に党を移籍


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次世代の党の中山恭子党首

次世代の党党首の中山恭子参院議員(75)と中山成彬前衆院議員(72)は、夫婦で元自民党議員。成彬氏は2010年の参院選で「たちあがれ日本」の公認候補となり自民党を離党。恭子氏も夫を支えるため共に離党し、その後、夫婦そろって次世代の党に参加。固く結ばれた愛とはまさにこのことでしょうか。

また、田中眞紀子元衆院議員(71)と田中直紀参院議員(75)も、夫婦で元自民党議員。自民を離党した眞紀子氏は、無所属を経て民主党に入党。自民に在籍しながら眞紀子氏を支援し続けた直紀氏も、そろって民主党に入党しました。この場合は眞紀子氏が直紀氏を引っ張り出した感じでしょうか。

党の垣根を越える愛の絆


異色なのは、民主党の林久美子参院議員(43)と、自民党の世耕弘成参院議員(53)の結婚(再婚)。2013年当時、世耕氏は内閣官房副長官であり、在任中に野党議員の林氏と結婚するとあって、大きな話題となりました。政治信条的な葛藤を乗り越えられるほど、お互い引きつけ合うものがあったのでしょうか。ロマンチックですね~。

大きな愛といえば、自民党の野田聖子衆院議員(55)。鶴保庸介参院議員(48)が保守党在籍時には事実婚の関係でしたが、その後解消。2011年には別の男性と婚姻届けを出し、小さな子どもを育てるママさん議員となりました。

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野田聖子氏のブログより

ただその出産をめぐり、アメリカでの卵子提供、体外受精、重度障害児の高齢出産など、様々な議論の的になりました。それでもブログにアップされる「ムスコさん」の記事を読むたびに、母親としての大きな愛を感じざるを得ません。

以上、政界にも様々な愛の形があることがお分かりいただけたでしょうか。偶然かもしれまんせんが、姉さん女房が多いというのも印象的です。数で見ると国会議員に占める女性議員の割合は約1割程度で、地方でも女性議員はまだまだ少ないのが実情。夫婦で「業界結婚」というのは、それ自体が珍しいことなのでしょう。

それだけに、幸運な巡り合わせと幸せをつかんだ皆さま、どうかお幸せに。そして私にもその幸せをプリーズ!

幸本あかり

選挙ドットコム


編集部より:この記事は、選挙ドットコム 2015年11月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は選挙ドットコムをご覧ください。