ミシュランの星を獲得したラーメンは日本の食? --- 松田 公太

※4日発売の来年のミシュランガイド(公式サイトより、アゴラ編集部)
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昨日、ミシュランガイド2016東京の出版記念が開かれましたが、今回はラーメン店に一つ星がついたと話題になっています。

巣鴨にあるラーメン店「Japanese Soba Noodles 蔦(つた)」。昨年はビブグルマン(=星は付かずも、コストパフォーマンスが高い調査員のおすすめのお店)として掲載されましたが、今年は世界初の星付きラーメン店に昇格しました。

日本におけるラーメン文化の発祥については諸説ありますが、鎖国が終わり明治初期ごろに中華街で中国郷土料理として出された「汁そば」が始まりであろうと言われています。その後、日本人好みに改良されていったラーメンが各地で広がり、インスタントラーメンが開発され海外へ発展するなどし、わずか百数十年余りの間に、多種多様な変化をもたらしてきました。

私が40年以上前に日本の寿司を世界で広めたいと考えていたころ(当時は寿司や刺身は気持ち悪いとされていました)、ラーメン好きの弟が「公太の寿司屋さんを手伝った後はラーメン屋さんをつくる!」と言っていたことを懐かしく思い出します。

世界から日本にやってきて、日本独自の発展をとげたものはラーメン以外にも多々あります。カレーライス、タコライス 、ナポリタンなどは皆さんもよく知る、その代表です。実はタリーズコーヒーも私が考えた独自の抹茶系ドリンクやフレーバーなどのテイストが付加されていますし(その後はスタバも追随)、今後はパンケーキなどの朝食メニューにも日本的な進化をもたらしたいと考えています。

「食文化はキャッチボールで進化する」が私の思いです。

色々と言う人はいますが、ミシュランガイドのようなイベントは文化について考える良いきっかけになりますので、これからも調査員の皆さん(日本のガイドは日本人が中心です)には頑張って頂きたいと思います!


松田公太宣材

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編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2015年12月2日の記事を転載させていただきました(アゴラ編集部で画像編集)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。