「同性愛は異常」と語る県職員・市議への違和感。

今年もっともフォーカスされた言葉の一つが「LGBT」(同性愛者などの性的マイノリティ)ですよね。渋谷区での同性婚への結婚証明書の発行(その後世田谷や宝塚も続いていますね)や、アメリカでの同性婚を禁止した州法の違憲判決、さらには電通総研調べで日本には7.6%のLGBTが存在することが明らかにされるなど、大きな注目を集めています。

僕個人も、on the grand projectの市川さんや、杉山文野さんとの出会いもあり、こうした問題に強く関心を寄せた1年でもありました。自身が経営するG-netでも12月に社員研修を予定しており、LGBTフレンドリーなNPO組織に転換をしていくため、組織制度の見直しやステイクフォルダも対象にした研修機会など取り組んでいきたいと思っています。

一方で、表題の通り、ここ数日LGBTに対して、心ない言葉の表明も散見されます。

海老名市議会の鶴指眞澄議員で、ツイッターに「マスコミに報道された人物は優越感が出る。一例が同性愛だ。生物の根底を変える異常動物だ」などと、差別的な書き込みをしていた。(中略)鶴指議員は29日夜、日本テレビの取材に対し「酒に酔ってふざけて書いた」と釈明した。(日本テレビ・11月29日)

議員さんだけでなく、なんと地元・岐阜県の職員もTwitterに書き込みをしたようで。。。

岐阜県技術検査課の30歳代の男性職員が、ツイッターに「同性愛は異常」などと投稿していた(中略)「同性愛は異常でしょ。だいたい、何で同性愛者とかは自分の変態的異常性を公表したがるんだ?」などと投稿した。職員は同日、休みだった。(中略)
(人事課は)「県職員として不適切な発言で、極めて遺憾」とし、処分を検討している。
(読売新聞 12月2日)

LGBTの問題は、LGBTだけの問題ではなく、広く性差や年齢、障がいや国籍といった様々なマイノリティをお互いに認め、受け入れ、快適な環境を作れるか、という事だと思うのです。多様な生き方、多様なありかたを相互に、受け入れ認め合える社会のほうがよいとおもうなぁ。
だれもが、障がいを持つ可能性だってあるし、あるいは自身の親・兄弟などが介護が必要な状況にもなりうる。そういう中で、多用なあり方が受けれ入れられる社風をいかに作っていくかということは、戦略的にもまた重要だと思います。

この市議さんの発言は、市民により選ばられた存在として、この発言にはこと、異議あり!ですね。言葉尻から選民思想的な、そういう感じ受けちゃいます。多様な性の有り方を認めるならば、LGBTに否定的な存在も認めるべきだとの声もありますが、そうじゃない。LGBTは単に性的嗜好でなく、先天的な要素もあるわけですよね。とすると、基本的な人権として違いを認めるべきだと思うのです。

一方で、いずれも正直な感覚としてこう感じる人達がいるのもわからなくもないし、そしてそれは大半無知によるものだとも思う。学び知り、実感を経ていけば、きっとこうならなかったのになって思います。

あ、ただ、少し気になったのは県職員の処分について。Twitterで、休日に私的な意見表明をすることが(偏っているとはいえ)どのような根拠に基づき処分されるというのか。それは、行き過ぎという見方もあるかもしれません。ここは慎重に考える必要が一方で在るのかもしれません。

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秋元祥治
NPO法人G-net代表理事・滋賀大学客員准教授・OKa-Bizセンター長

ではでは。

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