「水俣の食が一番安全」 --- 井上 貴至

水俣食べる通信の創刊パーティーに行ってきました。

食べる通信は、編集部厳選の食材と併せて、その食材の生産をする過程(ドラマ)や地元ならではの食べ方などを”かっこよく”まとめた情報誌をお届けする新しいサービス。

今、東北から始まり、全国に広がっています。
田舎の生産者と都会の消費者をつなぐ一つのパスポートです。

「水俣食べる通信」を創刊したのは、みなまたオーガニックショップもじょか堂の皆様。

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もじょか堂代表の澤井健太郎さん。
創刊に向けたアツアツな思いを話してくれました。

●テーマは、「みままた、食の恩返し」

「水俣出身だが、水俣出身とは言いだせなかった。なぜなら水俣病があったから。」と澤井さん。

しかし、水俣は山、川、海・・・食材の宝庫。自分自身でも鶏を育てて、ようやく卵を産んでもらって…「命について何も考えていない」と気づいたという。

だからこそ、この地域の「もじょか」な(=水俣の方言で、かわいい)、愛情をかけて育てた食べ物をしっかり届けようと、「もじょか堂」を立ち上げた。

「水俣食べる通信」も、生産者と消費者をつなげる活動の一環。
食べ物で苦しめられた地域だからこそ、食べ物で未来をつくりたい。

人口2.6万人の水俣には世界を説得する力がある。水俣が変われば世界が変わる。
アメリカンドリームは1人の夢だが、ミママタンドリームはみんなの夢。
締めの言葉に、会場は拍手が鳴り響きました。

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創刊号のテーマは、田村辰紀男さんのヒオウギ貝。

「水俣の食は1番安全。環境問題に苦しめられた地域だからこそ環境には1番気を遣っている。ガラカブのような小さな魚も毎年検査をしている。」と、力を込められます。

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水俣も、対岸の長島大陸も、環境や食の問題で苦しんだ地域。
だからこそ「食べる通信」でしっかり生産者の思い・ドラマを伝えていきたいです。

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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html

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http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68480758.htmlburi


編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2015年12月11日の記事を転載させていただきました(アゴラ編集部で改題)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。