仕事やプライベートでたくさんの人たちとお付き合いしてきましたが、すぐにご縁が無くなってしまう人、ずっとご縁が続く人と人によってお付き合いに差が生まれてしまいます。その違いは、お互いが窮地に陥った時に生まれると思っています。
長い人生の中にはたくさんの苦難の時期があります。あるいは、新しいチャレンジをするために大きなリスクを取ることもあります。そんな時に、目の前からスッといなくなってしまう人もいれば、逆にそんな時だからこそ有形無形のサポートをしてくれる人もいるのです。
どちらの人と長いお付き合いができるかは明らかです。
3年前に資産デザイン研究所を設立し、ゼロからスタートした時、私よりも先に起業した知り合いに会って、経営のヒントを教えてもらおうと思いました。
ところが、コンタクトして起業したことを伝えると会社勤務の頃とは急に態度が変わってしまう残念な人も意外に多かったのです。アポイントを入れることさえ、気乗りしないという人もいました。
一方で、そんな窮地に親切に自分のビジネスのやり方を惜しげもなく教えてくれたり、いつもお会いする時よりも長く大切な時間を取ってくれる方もいたのです。
苦しい時、辛い時に助けてもらったことほど、後々までずっと忘れないで覚えているものです。
このような経験が、自分が逆の立場に立った時、どうするべきかについての大きな学びとなっています。今まで、新しい事業を立ち上げる人や、既存のビジネスがなかなか軌道に乗らない人のお手伝いをしたりしてきました。損得勘定というより、一生懸命やっている人の窮地を何とかを応援したいという気持ちがその原動力になっています。
残念な結果に終わることもありますが、自分のサポートがきっかけになって大きな飛躍を遂げることがあると喜ばしい気持ちになります。そして、そんな窮地での共通の体験が増えれば増えるほど、人間関係が深まり、長いお付き合いにつながっていくのです。
自分でビジネスを始めるようになって数年が経ち、業容が拡大するにつれて、会社で仕事をしていた時よりも人間関係は飛躍的に広がりました。そんな環境の変化の中でも、「自分がやって欲しいと思うことは、出来る限り人にやってあげる」というスタンスを忘れないようにしたいと思います。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年12月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。