今年は、元旦からたくさんのメディアで取り上げていただきました。
鹿児島建設新聞では、なんと見開き特集です!
僕と同じように、小さな市町村に官僚などを派遣する地方創生人材支援制度で、鹿児島県の南さつま市に派遣されている佐藤雅之さんとの対談。
その中で話題に上がったのが、なぜ建設業は後継者が不足するのか?
ピークの685万人(平成9年)から現在は505万人に。
建設業に就業する人は、17年間で26%減少しました。
なぜ後継者は不足するのでしょうか?
僕が考える1番の理由は、「ダサいから」。
これは、建設業に限らず、後継者不足に悩む多くの産業に当てはまります。
逆に、「かっこよければ」、憧れが連鎖し、後継者は自然と集まってきます。
「かっこいい」の要素の一つは、もちろんお金をしっかり稼げることですが、お金を稼ぐことが全てではありません。
●チャレンジできる
●仕事にやりがいがある
●人のため、社会のために役に立つ
ということなども、とても大事です。
特に、最近の若年層は、物が溢れる時代に育ったこともあり、高齢者が想像する以上に「お金だけ」がモチベーションとなるわけではありません。そういう意味で、いわゆる”お役所工事”のような仕事は、短期的にはお金を稼げるのでしょうが、長期的には「かっこいい」という要素が薄れ、後継者が不足することにもなりかねません。
もちろん、今の建設業がこれらの「かっこいい」要素に欠けているわけではありません。
特に人のため、社会のために役に立つという点では、昨年の台風の15号のときなどには、建設業の方々が真っ先に対応されていて、頭が下がる思いでいっぱいです。
しかし、建設業に限らず、多くの産業や企業では、その「かっこよさ」を若者にしっかり届けるということをあまり重視してこなかった、のではないでしょうか。
農業・漁業の分野では、生産過程や生産者の思い、ドラマを「かっこよく」伝える食べ物付情報誌「食べる通信」などが新たな動きを生み出しています。建設業や他の産業においても、今、そういうのものが求められているのではないでしょうか。
僕も、更に若い世代から憧られる「かっこいい」大人になりたいです。
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編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。