日曜日だったせいか、売り場やマスコミも例年と比較して少し落ち着いているような印象を受けた昨日のバレンタイン。
その中で「チョコ男」というキーワードが少し気になりました。
TVで知ったのですが、アンケート調査によると、好きな女性や友達にチョコレートを贈る男性が4人に1人もいるとの結果が出たというのです。
「好きな女性が好きな男性にチョコを渡す」という日本の常識からは逆になるチョコ男の出現に、スタジオやインタビューされた人たちも「嫌だ」「気持ち悪い」という発言をしていました。
しかし、バレンタイン発祥のキリスト教の国々では女性からだけではなく、男性からも好きな相手にプレゼントをするのが常識です。
逆に日本の形式の方が世界からすると非常識だということが、この「チョコ男」の広まりによって徐々に伝わるという面白い結果が将来見られるかもしれませんね。
私は文化の広がり方は様々だと思いますし、色んなパターンがあって然るべきだと考えています。そう考えると、「これが『正しい』和食だ」と言って、予算を取ってまで他国の和食に口出そうとしている今の海外日本食レストラン認証制度のやり方には違和感を覚えます。
そのような仕事こそ、ビジネスチャンスと見て海外進出をする民間(飲食)事業者たちに任せるべきなのです。最終的には理解が進み「本物志向」が自然と根付くものなのです。
何でもかんでも政府が口出しをして関与するという思考を海外にまで広げるのは避けるべきだと私は思っています。
編集部より:この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会代表)のオフィシャルブログ 2016年2月15日の記事を転載させていただきました(アゴラ編集部で改題)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。
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