飲めないことを言い訳に飲み会を欠席するな

20160219matsumoto

みなさんはお酒は好きですか?日本は会社では飲み会文化が根強く残っています。今も飲み会でコミュニケーションを促進しようと考えている会社は多いでしょう。しかし日本人は体質として、あまり酒が強くない人が多いのも事実です。欧米に比べても弱いと言われます。

飲めない人に無理やり飲ませるということは私や私の周りではまずありませんが、飲めない人は「無理やり飲まされる」から飲み会に出ないという人もいるようです(はてなで話題になりました)。しかし飲めないことを言い訳にしている人も多いのではないか?と思うことがあります。

酒を飲めなくてもコミュニケーションは重要

何を言い訳にしているかといえば、職場の人達とコミュニケーションを取ることを酒を飲めないということを言い訳にして拒否しているのではないか?と感じることがあります。飲み会に行かないと言うのは悪くはありませんが、飲めないことを言い訳に社内で壁を作っていないでしょうか。

例えば営業中心の会社であれば飲み会は多くあります。私がいた商社では裸になる上司もいましたし、焼酎を作ったり取り分けたりするのは若手の役割でした。「面倒くさいな」と思いつつも、飲み会に出ることで上司の上司にも顔を覚えてもらったり、すごい取引の話を教えてもらったり、取引の際に同行してもらえやすくなったりと、仕事上のメリットはたくさんありました。

飲み会に出ることで間違いなく社内のコミュニケーションが円滑になり、仕事が進むようになりました。それこそ周りのサポートで自分の実力以上に仕事ができるようになったと感じました。飲み会に参加していればコミュニケーションは円滑になります。ですが飲み会に不参加であれば、どうしてもコミュニケーションが不足し、ぎくしゃくした関係になってしまうでしょう。

「飲み会に行くと酒を飲ませてくるから嫌いだ」という人もいます。確かにまだそういったアルハラのようなことをする会社もあるかもしれません。そういう場合は飲み会に行かないことも一つの手段です。ですが、飲み会に行かない分、他の人と積極的に話をしているでしょうか?おやつタイムに事務の女性と話をしているでしょうか。移動時間やランチの時間に上司と話をしているでしょうか。

飲み会に出ないということは悪いことではありません。ですが飲み会に出た人と出なかった人ではどうしても扱いに差がでるのは仕方のないことでしょう。であれば、その分を取り返すためのコミュニケーションを飲めないなりに行わなければ、うまく行かなくなるのも必然ではないかと思います。

飲み会・酒に頼りすぎも問題

とは言え「飲み会こそ最大のコミュニケーションの場だ」という考え方も、そろそろ改めなければならないでしょう。酒や飲み会に頼りすぎているという点も、反省して見直さないといけない企業は多いと思います。それこそアルコール無しで社内のコミュニケーションを円滑にすることも重要です。

ダイバーシティの観点から、女性や外国人も日本の会社に参加することが増えてきています。その際、宗教上の理由でアルコールを飲めない人も存在します。それでも「俺の酒が飲めないのか」と無理やり飲ませる事はできませんし、そんなことをしたら大問題になります。グローバル社会で活躍する企業ならなおさら、酒なし・飲み会なしのコミュニケーションも必要でしょう。

欧米であれば朝食を取りながらの会議やランチミーティングといったことも行われています。日本でもベンチャー企業などは積極的に行っていると聞きます。サイバーエージェントでは社長の藤田さんをはじめ、役員の方や管理職の方が積極的にランチや飲み会でコミュニケーションをとっていると聞きます。酒のあるなしにかかわらず、組織内のコミュニケーションを円滑にしなければ、企業の成長は見込めません。

酒に頼らないコミュニケーションを

日本の企業はまだまだ酒や飲み会に甘えているところが大きいのではないでしょうか。「酔っ払わなければ、腹を見せられない」というのでは、飲めない人間は社内に居づらくなります。飲める人は飲み会だけにコミュニケーションを便りすぎです。逆に飲めないからといって、飲み会以外でのコミュニケーションを疎かにしている人もいます。飲める人も飲めない人もコミュニケーションできる会社にすることこそ大事なのではないでしょうか。

ちなみに私は酒が好きではありますが、痛風と尿路結石経験者です。酒が好きな人でも、酒を飲みたくない(飲めない)ときもあるということを付け加えておきます。