売上・利益を淡々と増やすローカル書店

長坂 尚登

今や、斜陽産業、衰退産業とされる、出版・書籍業界で、またこんなニュースが飛び込んできました。

さてここで、このグラフをご覧ください。

アップダウンはあるものの、全体を通じては、右肩上がりと言ってよいでしょう。

こちら、とあるローカル書店チェーンの数字です。

精文館書店(せいぶんかんしょてん)

愛知県豊橋市を中心に、関東郊外にまで45店舗を展開しています。
 – http://www.seibunkan.co.jp/

そして本店、なんと1500坪

 – http://www.seibunkan.co.jp/shop/a/honten/

こちらは、東京の大型書店ランキングですが、

丸の内にある丸善(3位)には及ばないものの、

新宿紀伊国屋(4位)よりは、広い。
 – http://matome.naver.jp/odai/2139610761278881401

全国でもベスト10に食い込んで来るのかな、という規模。

売場面積1000坪以上の書店ランキング
 1.丸善/ジュンク堂 梅田店   2062坪
 2.丸善/ジュンク堂 福岡店   2060坪
 3.丸善/ジュンク堂 池袋本店  2000坪
 4.丸善/ジュンク堂 札幌店   1800坪
 4.八重洲ブックセンター  本店    1800坪
 6.丸善/ジュンク堂 丸の内本店 1750坪
 7.丸善/ジュンク堂 新宿店   1650坪
 8.丸善/ジュンク堂 新潟店   1615坪
 9.丸善/ジュンク堂 三宮店   1500坪
 9.丸善/ジュンク堂 那覇店   1500坪
11.丸善/ジュンク堂 大阪本店  1480坪
12.紀伊國屋書店   新宿本店  1450坪
13.丸善/ジュンク堂 難波店   1400坪
14.紀伊國屋書店   新宿南店  1245坪
15.丸善/ジュンク堂 広島店   1220坪

 – http://bookstore-ranking.seesaa.net/article/430427442.html 

高校生のとき、地元・豊橋にいるときから、精文館でかいなーと思いながら過ごし、上京して東京の「大型」と言われる書店に言っても、別段感動なかったのですが、そのレベルだったのですね、精文館は。

そして、売上。

全国15位
 – http://www.garbagenews.net/archives/1985856.html

注目は、利益率の高さ。

大手のうち、第2位

すごい。
経営者は一体どんな方なのか。

ぼくは前職で商店街マネージャーという仕事をしていたこともあり、まちなかでお店をされている多くの方に、お会いしたことあります。

しかし、精文館の社長には一度もお会いできたことありません。

地元で一番優秀な経営者じゃないか

全国的に有名な○○社の社長から、後継の話があったとかなかったとか(もちろん断った)

などといううわさを聞いたこともありますが、真偽のほどは・・・

メディアなどへの露出も全然なく、唯一見つかったのが、商工会議所のこのインタビュー記事のみ。

“欲しい時に欲しい本が買える店”
株式会社精文館書店 代表取締役社長 木和田 泰正 氏
 – http://archive.is/PrkV
しかも1999年、僕が高校生になった年。15年前。
もう商工会議所の本サイトには残っておらず、web capture。

地元で知らない人はいない 「精文館書店

実はミステリアスな今後に注目しています!

では!


愛知豊橋・長坂なおと のblog より

プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ