トランプ候補の優位継続、サンダース候補は健闘 --- 安田 佐和子

sanderstrump-657x360
党員集会・予備選、8日の結果をお伝えします。

共和党はミシガン州、ミシシッピ州、ハワイ州、アイダホ州で実施され、トランプ候補がアイダホ州を除く3州で勝利しました。クルーズ候補が残った1州を獲得しています。トランプ候補は、再びルビオ候補を槍玉に挙げ撤退を促していましたね。

共和党候補の戦績は、以下の通り。

gop2-e1457534880784
(出所:RealClearPolitics)

民主党はミシガン州とミシシッピ州で予備選が行われ、事前予想に反しミシガン州でサンダース候補が辛勝しました。メール問題”スリック・ウィリー騒動”が足を引っ張ったのか、事前に支持率で優勢だったクリントン候補が敗北しています。ただし、ミシシッピ州は南部とあってクリントン候補が難なくコマを進めました。

民主党候補の戦績は、以下の通り。

dem2-e1457534868980
(出所:RealClearPolitics)

ここまでの予備選結果を経て、民主党候補と共和党候補が本選で戦った場合のシミュレーションをみてみましょう。以下、全てデータはRealClearPoliticsから抽出しています。

▽クリントン候補の場合、引き続き対トランプ候補のみで優勢。
クリントン 46.6% トランプ 41.6%
クリントン 45.0% クルーズ 46.5%
クリントン 43.5% ルビオ 48.5%

▽サンダース候補の場合、引き続き全ての共和党候補に対し優勢。
サンダース 49.8% トランプ 41.8%
サンダース 50.0% クルーズ 40.3%
サンダース 47.3% ルビオ 44.0%

こうしてみるとルビオ候補が本選で善戦する可能性が高いものの、予備選ではトランプ候補とクルーズ候補に支持が集中する状況。まさに「Trump vs. Cruz, pick your poison!」といった展開で、共和党主流派が頭を抱えている様子が目に浮かびます。

(カバー写真:Georgetown University)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2016年3月9日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。