こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
昨日の午前中は赤羽にあるお寺「正光寺」で行われた
子育て支援イベントにお招きいただきました。
子どもを預けたい保護者と、対応できる登録者をマッチングする
「子育てシェア」という事業を運営されているAsMamaさんが主催で、
ざっくばらんに少人数で当事者同士が交流・意見交換をできる会合でした。
As-Mama.inc
http://asmama.jp/index.html
普段なかなか議員などとは関わりがなく、
行政などに不満が溜まっているであろうママさんたちから、
思う存分にご意見をぶつけてもらいまして(笑)。
ここで多くの指摘があったのが、行政が運営する
「ファミリーサポートセンター事業」通称ファミサポです。
ファミリー・サポート・センター事業(北区)
https://www.city.kita.tokyo.jp/gyakutai/kosodate/kateshien/support/famisapo2.html
地域で子育てに登録してくださる方々と利用者をマッチングして、
民間のベビーシッターなどよりかなり安価にサービスが利用できる事業です。
0歳~小学6年生までの保育や送迎などを依頼することができます。
実はこれ、20年以上前の1994年から「仕事と育児両立支援特別援助事業」
としてスタートした、老舗の子育て支援サービスなのですね。
民間のベビーシッターサービスが時給1500~3000円程度に対して、
ファミサポは1時間800円~900円という価格で利用できるため、
家計に優しく一部には非常に人気の高いサービスです。
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一方で、
「せっかくのサービスなのに、使いづらい」
「昔は使っていたが、利用しなくなってしまった」
という批判も多くあるのが実情です。
もっとも多いご意見は、利用に際して時間が非常にかかること。
利用する希望日の1週間前には申込が必要なのですが、
往々にしてシッターサービスは病気や急な冠婚葬祭などでニーズが発生するため、
こうした緊急性の高い案件に対応することができません。
うちの妻もこれが理由で結局、ファミサポではなく
民間のシッターサービスを利用しています…。
また、自治体によって事業のサービス内容に差があります。
例えば北区ではファミサポは基本的に「1対1」が原則で、
兄弟などを一緒に預けることができません。
豊島区や世田谷区などでは「二人目以降半額」など
むしろ安価で利用することもできたりするのですが、
安全面などから複数の託児に慎重な自治体も多いようです。
北区は乳幼児の人口は増加傾向にある一方で、
子どもが就学年齢になると区外への転居が始まる傾向があるのは、
こうした「複数人の子育てのしづらさ」にも原因があるのではないでしょうか。
複数人の子育てをする方々は結局、
まとめて預けたい時や緊急時はAsMamaのような民間マッチングサービス、
あるいはシッター会社を組み合わせて利用しているそうです。
■
今や民間のマッチングサービスやシッター会社は
メールやSNSでも即日で利用できる状態ですから、行政のファミサポも
こうしたスピード性を目指して進化していく必要があります。
あるいは思い切ってファミサポ事業を民間委託して、
ベビーシッター会社のシステムをそのまま利用するのも一つの手です。
ここに助成金を入れて安価なサービスとして提供すれば、
私が常々主張している「保育バウチャー」に近いものが提供できます。
「保育園落ちた日本死ね!!!」
の影響は、「まだテレビ一社」というコメントを書いた時点から
あっという間に広がり、国会論争にまで到達しました。
これは大きな前進だと思います。
保育園だけではなく、こうしたファミサポ事業の改善なども
合わせて検討していくことで、多角的な保育サービスを提供できるはずです。
ファミサポは基礎自治体の事業になりますが、
区議会議員たちとも連携しながら、政策提言をしていきたいと思います。
今回のイベントにお招きいただきた正光寺の寿光住職、
またAs-Mamaの皆さま、ありがとうございました!
それでは、また明日。