新年度を迎えるにあたって

新学期を迎える、年度末最後の週末。昨年、第一子を授かった弟がいよいよ生命保険を検討してくれています。

「生命保険はライフネットに決めたんだけど、医療保険はもう一社と迷っているから、商品の細かい違いを教えて欲しい」

いつもは大雑把だったはずの弟よ、そこで詳細の比較検討するのか。来年のお年玉の査定への影響を考えたりしないのか。もしかして、小学校のときに手料理を取りあげて食べたことをまだ根に持ってるのか。高校教師になって性格変わったのか。昔はディズニーの年間パスポートを持つようなキャラではなかったはずなのに。そういえば、割と凝り性だったような気もしてくる。

そんなことを思い出しつつ、がん治療給付金の支払回数の違いを説明しているところです。この週末には、申し込みが完了する予定。子供の頃から「どっちがお兄ちゃん?」と聞かれていた体格のいい弟ですが、無事に申し込みが完了し、引き受けの診査も通って、契約成立まで辿り着きますように。

さて、これを読んでいる皆さんの中で、まだ小さいお子さん、その他大切なご家族がいらっしゃる方。いますぐ、生命保険に加入してください。どこの会社でもいいですし、まずは少なめの金額でもいいので、すぐに入ってください。

生命保険会社に勤める人間として、定期的に、このことを、周囲にいる人たちに強く訴えかけなければならないという思いを、改めて強くしています。私は今月で40歳になりましたが、一昨年、友人が亡くなり、今年に入ってから仲間を一人亡くし、そして昨日、中学の同級生が亡くなったということを風の噂で聞きました。Things do happen. 思いがけないことが、起こります。そして、多くの人が様々な理由で、生命保険に加入されていなかったりします。

もちろん、保険金が入ったからといって、故人が戻ってくるわけではないですし、大切な人を失った哀しみが癒えるわけではありません。それは2009年3月、初めて亡くなったご契約者のご家族に保険金をお届けしたときに痛感しました。自分たちの、ある種の無力さを。しかし、一方で、保険金が入ることで、その後の残されたご家族の生活を支え、不安をいくらか取り除き、前を向いて歩いていくお手伝いはすることができます。

新年度を迎えることが、身の周りの色々なものを見直して、整えて、丁寧に生きる準備をされるきっかけになり、その中で、普段あまり考えることがない、生命保険というものについても、少しだけ考えて頂けるきっかけとなりますように。

最後に。24項目ある、ライフネット生命の「生命保険マニフェスト」。大半は会長の出口が書いたものですが、私が強い想いを込めてしたためた一文があります。

「私たちは、自分たちの友人や家族に自信をもってすすめられる商品しか作らない、売らない。」

この想いを、これからも届けられますように。


編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2016年3月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。