大相撲春場所は白鵬の優勝で終わったが、変化技で勝ったことが批判されているし、久々の日本人横綱が期待された琴奨菊の綱取りの失敗の失望も大きい。
しかし、問題の本質はシステムにあると思う。そもそも横綱だ大関だといったのが何年もコンスタントに強いはずがないのだ。怪我が治るまでゆっくり休ませることも必要だ。
また、幕内力士が総当たりでないのもおかしなことだ。
そこで、私が提案したい改革案は以下の通りだ。
①幕内は16人の力士で構成し、部屋も関係なく総当たりとする。途中休場が出た場合には、十両力士が昇格するが、優勝争いからは除外する。
②大関は年間成績で横綱を除く上位四人を充て、前場所の成績にかかわらずシードされる。
③それ以外の番付は前場所の成績だけで自動的に決定する。新入幕、再入幕は最下位扱いにする。
④横綱は永久シード力士として扱う。休場しても怪我などの状況によっては、土俵入りだけ行うことを認める。また、長期にわたって不調の場合には、本人の希望によって横綱を返上することも認める(その場合は四股名も変更して一般の力士扱いする)。横綱にふさわしい成績がのこせなくなったら若くで引退というのは合理的でない。
⑤幕内に日本人枠を設けて日本人力士のモチベーションを上げる(たとえば40とか50%程度)。現状は日本人の子供に相撲取りになる夢を萎えさせて行き過ぎだ。
⑥十両以下についても、それぞれ16人のリーグ戦とし、場所ごとに一定数の入れ替えをする。
⑦上記の入れ替え戦を地方巡業の目玉にする。また、トーナメント大会の優勝者に昇格や関脇・小結の特別枠を与えるのも一考。
⑧高校生力士は廃止して、高校相撲部の充実を図るとともに、全国に学校から切り離した相撲クラブもつくる。
編集部より;この原稿は八幡和郎氏のFacebook投稿にご本人が加筆、アゴラに寄稿いただました。心より御礼申し上げます。