自民党の「議員候補のネット公募」での推しメン

自民党がネットを使って参院選候補を公募しています。おそらく日本で初めての、政治を国民に近づけるという意味で画期的な取り組みだと思います。


それぞれ魅力的な候補の方々が並んでいらっしゃいますが、僕の推しメン(推薦したい人)は、柳澤亜紀(やなざわあき)さんです。


柳澤亜紀さんは、美しすぎる港区議会議員としてメディアで取り上げられることが多々ありますが、はっきり言って彼女の容姿はどうでも良い。大切なのは、彼女が何をしてきたか、です。


彼女は自身が就学前の娘を育てるひとり親として、待機児童解消や子育て支援政策を訴え続けてきました。障害児保育や病児保育などについても、再三再四、議会で提起してきました。


例えば、田町のある信号が、ベビーカーで渡るには青信号である時間がとても短く、地域のパパママたちが不便に思っていたことがありました。それを彼女は粘り強く区と交渉し、青信号の時間を延ばしたのだそうです。


とっても小さな、地味なことです。しかし、政治家に求められるのは、こうした地味な改善を厭わない資質です。決して「日本を変える」と検証しようがないでかいことだけを言って悦に入ることではありません。


現場に入り、人々と話し、少しでも、不具合を直す。この姿勢です。僕はそういう地味に頑張る人に、法律づくりに携わってほしい。なぜなら、そうした現場の視点がなければ、法律なんて簡単にザルになり、最後の10センチに届かない、人々の力にならないものになるからです。


自民党が好きな人は、ぜひ投票に参加ください。嫌いな人も、嫌なやつが候補になるよりよっぽど良いので、ご参加ください。でないと、ヤジを飛ばしたり、「巫女さんのくせに」とか「保育所落ちたのは自己責任」みたいに言う昭和の遺物みたいなオッサンが通ってしまうかも。


僕みたいにどっちでもない人は、少なくとも参院選候補を一般国民が選べるのは意義深いので、試してみてくださいな。


一回ユーザー登録(投票者登録)して、その上で投票する、ていう多少面倒な手順で、この辺りフェイスブック認証にして、友人数20以下のスパムは弾く、とかすればもっと参加しやすいのに、とか思っちゃったりはしますが、まあ日本初の試みなのでその辺りは目をつぶりつつ、参加していきましょう。


参加はこちら。

編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2016年4月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。