ダサいものを「ダサい」と言う勇気

長坂 尚登

本日2016年5月31日付けの、中日新聞にこんな記事が載りました。

豊橋市の職員有志が、豊橋をPRするオリジナルTシャツを6月1日、発売する。 市の予算は使わず、民間のデザイン事務所で勤務経験がある佐藤立人さん(46)=資産経営課=がデザインした。 「市民が着てくれてこそPRになる」。 普段着としても使えるよう、格好良さにこだわった。(小原健太)

豊橋市は2011年から、市をPRするポロシャツを販売している。 市のマスコット「トヨッキー」や、豊橋発祥とされる幕末の民主運動「ええじゃないか」のロゴ付き。 佐藤さんは「職員が着ているのしか見たことがない。 その職員も、休日は絶対に着ない」と言い切る。 「市役所はダサくてお堅い」。 そんなイメージが染み付いているため、と佐藤さんは分析する。

すごい。
市の職員が、公に市役所やその施策(マスコットやロゴ付きのポロシャツ)を「ダサい」と言ってる。

このポロシャツ、昨年9月議会の初日に、市議会議員も全員着用しました。 豊橋市からの依頼で、市のPRのためです。

議員が議会で質問・登壇する順番は抽選で決まるのですが、その抽選会にて、初日に登壇する順番を引くことは「ハズレ」感が、満載でした。 登壇したときの写真を、それぞれが情報発信に使ったりするので、ポロシャツよりもかっちりしたスーツなどの服装の方がよかったのでしょう。

ダサい、あるいはそれの対義語であろう、かっこいい、かわいい、おしゃれ、クールなどは、非常に主観的な言葉です。 だからこそ、評価しにくい。 評価しにくいから、言及しにくい。 あなたがダサいと思っているものを、となりのあの人は、かっこいいと思っているかもしれない。

ぼくだって、自分の感性だけで議会でもの申していては説得力にかけるので、ネット調査までして自分の感性に数字で裏付けを示しました。

地方議員初?動画のクリエイティブ調査をやりました – 愛知豊橋・長坂なおと のblog
http://nagasakanaoto.blog.jp/160309.html

ぼくは、それぞれ人の感性はとても大切だと思っています、特にぼくらのような仕事では。 数字だけで判断できるのならば、誰でも同じ判断できますので。

その最たるは首長であり、選挙を通じての支持があるからこそ、数字で判断できない案件について、定性的な判断でも優先することができる=予算をつけたり職員を動かすことができるのです。

そして、記事の佐藤さんが素晴らしい点は、「ダサい」と不満を口にするだけ留まらず、

「自分なら、もっと豊橋をPRするものを作れる」

と、自ら独自に対案を示していることです。 しかも、支持を得て、協力者を得て、販売にまでこぎつけている。

そして、もうひとつのいい点は、それがゆるされる豊橋市の組織・職場環境です。 風通しのよさを感じます。

冒頭のポロシャツは、市役所のクールビズで職場での着用が、期間限定で認められています。 是非、このTシャツもポロシャツ同様に認められてほしいものです。

すれば、どちらのシャツを来ている人が多いかがわかる=どちらの支持者が多いかが量的にわかります。 佐藤さんの今回の感性は、ひとりよがりのものなのか、多くの人が認めるものなのか。

勘違いしてほしくないのは、2011年からのポロシャツもそれが出たときは画期的なものでした。 クールビズとも合わせて、市役所の雰囲気がカラフルに、明るくなりました。

きっと今回のTシャツもいずれ、「ダサい」という人が現れ、またその人自身が、自分の感性に従って、新しいものを制作すると思います。 それでいいのです。

変化を生み、その積み重ねが、進歩に繋がります。

逆によくないのは、誰も「ダサい」と言わない、提案しないため、多くの人が「ダサい」と思っているものが残り続け、そして、人数は少ないけど発言力のある一部の人たちの感性のまま、時代に合わなくなったものにいつまでもお金を使い続けてしまうことです。

では!


愛知豊橋・長坂なおと のblog より

プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ