SNS上で友人らの投稿を目にすることで、自分以外の人たちは幸せで充実した人生を送っているという歪んだ認識と、うらやむ気持ちが生じる--『フェイスブックは「人生の幸福度を下げる」 米研究結果』(16年05月22日)と題されたフォーブスジャパンの記事に、こう書かれています。この記述は「SNSが何故うつ病を引き起こすのか」ということで引用された、ある論文よりの一指摘です。
先ずSNSを見始めますと、睡眠時間が減るというのは確かです。睡眠不足は鬱の最大の原因ですから、上記指摘はある意味正しいと思います。インターネットの「シンカ(深化・進化)」に伴いその世界が発展遂げてくる中で、我々は自分の興味関心をどこまでも追求出来るようなったのです。
それ故別に「フェイスブックの利用が若者の主観的幸福感を低下させる」ということでなく、寧ろ鬱になりやすい傾向を示す理由は睡眠不足にあるのではと私は思います。また、そうした生活を続けたらば目も悪くなりますから、そういう意味で「人生の幸福度を下げる」とは言えるのかもしれません。
それからもう一つ、もしその書込みが気に障り怒り心頭に発して余計寝られなくなることもあるでしょう。また、それに対し反論等ぐだぐだしているときりがなく、逆に良く書かれていると喜んだりしても之また意味のないことです。いま常識も品性もない都知事関連のSNSを見出したら、睡眠時間が益々減ります。舛添氏が、如何程世間から批判されているかがよく分かります。尤も、都知事にはその認識が十分でないようですが。
人間、恥を知るということが非常に大事だと思います。舛添氏は己の恥ずべきを自覚し、一刻も早く知事職を去った方が、御本人の為にもなることではないかと思います。今後も彼が恥を知ることなくその地位にしがみ付こうとし続ければ、追及の手はどんどんと伸びてき「新疑惑」が次々と世に暴露され彼の評価は益々下がるでしょう。
2015(平成27)年度GDP92兆9000億円。年間予算はインドネシア国家予算並みの13兆円。職員数は自衛隊を除く各省庁や道府県よりも多い16万人余--先月末のプレジデントオンラインの記事、『なぜ都庁記者クラブの記者たちは「舛添都知事」の悪事に気づかなかったのか』に、こう書かれています。これ程の巨大組織のトップとして彼は、余りにも不適任だと言う他ありません。
「反省している」とか「心から反省している」とか「深く反省している」とか「真摯に反省している」とかと答弁を繰り返してみても、既に御話にならない状況で一層深みに嵌るだけなのです。このまま現況の推移を見て行きますと、上記の如く舛添氏は鬱にもなりかねず、彼自身いよいよ不幸になって行くことでしょう。さっさと恥を知って、即刻退場するのが自身の為だと思うのですが…。
私が私淑している安岡正篤先生は、『人間と動物との違いもつきつめると、恥を知ると知らぬとに帰する。だから人を罵る一番の語を「恥知らず」という』と言われておられます。
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