本日!参議院選公開討論会、僕はここを見る

もう1ヶ月を切った参議院議員選挙、全然盛り上がっている感じがしません。

本日、2016年6月14日(火)19時より、豊橋市公会堂で愛知県での立候補予定者による討論会があります。
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http://www.jaycee.or.jp/2016/tokai/aichi/?p=1168

全国で32ある1人区(当選する人がひとりだけの都道府県)では、自民党・公明党の与党 vs 民進党・共産党などの野党という実質的な一騎打ちです。

一騎打ちがいいのかわるいのかは、難しいところですが、愛知県民的には昨年2月の全く盛り上がらなかった愛知県知事選(現職 vs 共産党)が、最近あった最も身近な「一騎打ち」でしょう。

しかし、そんな愛知県ですが、参議院選では、定数(当選する人)が今回、3人から4人に増えたということもあって、10人もの名前が出てくる「乱立」と呼ばれる状況になっています。

出馬を表明しているのは現職が
自民の藤川政人・元総務大臣政務官(55)▽
民進の斎藤嘉隆(53)の2氏。

新人は
公明の党労働局次長・里見隆治(48)▽
民進の会社員・伊藤孝恵(40)▽
共産の党県委員・須山初美(37)▽
日本の心の党支部長・井桁亮(46)▽
社民の党県連役員・平山良平(68)▽
減税日本のペット関連会社社長・奥田香代(51)▽
幸福実現の党県副代表・中根裕美(41)▽
無所属の伊藤美代子(73)

http://www.higashiaichi.co.jp/newspaper/befor_today/2016/160612t/160612news.html 

たくさんいると、それだけ迷いもするわけですが、一般的に選択肢が多いことはいいこととされているので、愛知県は、有権者としても「恵まれている」地域です。

さて、週末の「そこまで言って委員会」で、参議院選について、こんな言葉が聞かれました。

1に政策、2に人柄、3,4がなくて、5に政党

なるほど。

評論家のいうことなので、きっとこれが正しいのでしょうが、地方議員2年目の若造から言わせてもらえば、国会なら圧倒的に「1に政党」です。

僕たちの売り物は、考え方や信条です。 しかし一方で、政党所属の場合、これだけ考え方や信条が制約される仕事もなかなかないというのが、僕は無所属ですが、周りの他の方々を見ていてよくわかりました。 個人が何と思うが、本部が賛成なものは賛成、反対なものは反対、です。 それがイヤなら離党。 これが政党。

というわけで、見た目や人柄にとらわれず、まずはどこの「政党」所属かを、しっかり見ましょう。

次の注目は、「ボーダー」です。

今回の参議院選、大きく3つのボーダーがあります。 ひとつが参院全体での過半数。 ふたつめが今回、選挙の対象となっている人たちでの過半数(※参議院は6年任期で、3年毎に半分ずつが選挙)。 みっつめが、参院全体で2/3です。

ひとつめはわかりやすい。 もし、衆院での過半数を占めている与党が、参院全体で過半数を下回れば、少し前にもあった「ねじれ」状態になります。

ふたつめは、今回与党が掲げている目標です。 これを上回ればトップは続投、もし下回れば与党内から辞任に追い込まれるかもしれません。 過去の例でも、選挙で惨敗すると、トップが辞任します。

みっつめの2/3。 これは最近話題の憲法改正(のための住民投票が)できるようになるかどうかのボーダーです。

もしあなたが自分の一票の価値を最大限効果的に活用したいと思うのであれば、このあたりも頭の片隅に、今回の愛知県選挙区でのボーダー、つまり当落線上の候補者を見極めます。 つまり、今回当選するのは4人ですから、4位か5位になりそうな人は誰か、という話です。

10人の中で、特に4位・5位前後の人を見極めて、そのどちらかで自分がよいと思う「政党」の人に入れるのです。

みっつめの注目は、「◯」「×」です。

公開討論会を見ていると、主要なテーマについて、「◯」「×」で登壇者の意見を求めることがよくあります。 その中で、各登壇者が所属している政党の意見と異なる「◯」「×」を出す方がいれば、それは注目です。 繰り返しですが、政党の意見と異なるですよ。

こちらは、2014年11月に開催された衆院選直前の公開討論会の新聞記事です。
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自民党候補者であれば、全て「◯」とする質問について、豊橋擁する愛知15区の根本さんは「△」2つに「×」はなし

一方、おとなり愛知14区(豊川・蒲郡・新城など)の今枝さんは、
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「△」3つに「×」2つ

冒頭にも書きましたが、政党所属というのは、それだけ自身の意見が制限されます。 そんな中で、党の意向に沿わない意見を言うことは、想像以上に胃が痛くなるものです、きっと。 しかもこんな公な場で。

それでも、自身の政党に「×」を突き付けられるのは、よっぽど選挙に強いか、党内で力があるか、自分に自信があるか、反対意見をいうことを許されている立場か、地元と党内とで顔を使い分ける狡猾か、空気が読めない(読まない)か、いずれ干されるか、離党覚悟かなどなど、いずれにしても、党に唯々諾々と従うだけの議員ではない、注目していい登壇者だと思います。

というわけで、本日6月14日(火)19時より、豊橋市公会堂で公開討論会がありますので、みなさん足を運んでみましょう。

特に高校生のみなさんも。

では!


愛知豊橋・長坂なおと のblog より

プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ