学生時代からの友人、おときた(現・東京都議)が、ちょうど総務委員ということもあって、舛添都知事についての集中審議のネット中継を見ていました。
おときたの質疑は一番最後。
これで終わりか、と思いきや都知事が挙手。 これにはおどろきました。 豊橋市議会で、こんなことはありません。 議会(委員会)というのは、行政・首長が、議員の質問に答える場であって進んで自らの意見を述べる場ではありません。
「辞任表明?」
当然、そう思いました。 注目は最後のこの箇所。
不信任案を提案したいとの発言もありました。極めて重く受け止めている。そういう中で、私は、一つ伏して都民、都議会のみなさまにお願いしたいことがある。もし、私への不信任が可決されれば、私が辞任するか、議会を解散するかという選択をすることになる。いずれにしても選挙になる。選挙の時期はどうしてもリオ五輪、パラリンピックと重なる。知事として断腸の思いでいるのは、リオの時期に選挙をやるのは、国家的事業である、2020年(東京)大会にとって極めてマイナスだ。もちろん私の不徳のいたすところであることは重々承知している。そういう思いで、どうか少しの猶予をいただきたい。それは、私が知事の座に連綿としがみつくのではない。給料もご辞退申し上げたい、都民のために働きたいと思っている。今、知事として、選挙はリオで重なるので、そういうものはどうしても公益にそぐわない。極めて厳しい判断をしている。どうかこの時期を猶予していただき、その上でふさわしくないというご判断をなさるときは不信任案を出してもらえればと思う。最後の貴重な時間に発言する機会を心から感謝したい。(委員会終了)
ずっと「辞任表明か?」という念頭で聞いていたので、理解に苦しんだのですが、注目の箇所はここ。
もし、私への不信任が可決されれば、私が辞任するか、議会を解散するかという選択をすることになる。いずれにしても選挙になる。
これは単に不信任制度を言っているだけなのですが、辞任の声が高まる今であれば、これだけでいいはず。
もし、私への不信任が可決されれば、選挙になる。
敢えて、「議会を解散」という言葉を入れているのは、「不信任案出したら、選挙になるのはそっちだぞ」と暗に議会に示しているのです、この期に及んで。
この点、おときたの見立てと同じです。
最後の舛添知事発言の要約をすると、「給与100%カットするから、おまえら不信任案出すなよ。いま出したら議会を解散するからな!」ということで、しおらしく述べたように見えて半ば議会に対する脅しであり、議会に介入する知事の越権発言です。なんて知事だ…!
回りくどく慎重な言い回しに真意を掴みかね、
最初は「9月に辞任するのでそれまで待って欲しい」ということかと思いましたが、
きちっと分析して上記のように結論いたしました。「いま選挙になればリオ五輪=4年後の東京五輪に重なる」
とオリンピックを『人質』に取りながら、
不信任案が可決されれば知事と都議会の『どちらか』が選挙になると、
都議会に対して脅迫めいた言葉を残す。– オリンピックと議会解散を盾に、都民を恫喝する「嘘つき舛添知事」には不信任しかない
http://otokitashun.com/blog/togikai/11691/
ちなみに、最後の都知事に挙手発言は、やはり都議会でも異例のことであった様子。
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さて、リオ五輪の開幕は8月5日です。
今すぐとっとと不信任案を出して、直ぐに辞任か解散か選択し、可及的速やかに告示を行えば、7月10日投開票、参院選挙との同日選にまだギリギリ間に合います(たぶん)、そして、リオ五輪の開幕までの期間もあります。
もし少しダラダラしてしまって、選挙がリオ五輪に重なるなら、それも致し方なし。 大丈夫です。 都知事がいなくても、リオ五輪には何の支障もありません。 むしろ、東京都を代表して行ってほしくない、という方が圧倒的でしょう。
4年後の東京五輪で・・・、なんて言っていますが、もし本当に「次の人が」そう思うなら、任期よりも少し早く、辞任するなり解散して、五輪と選挙がかぶらないようにすればいい。
ただ多くの人はきっと、次の都知事も4年持たないのでは、と考えているでしょう。 いずれにしても、「次の人」が決めることです。
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確かに東京五輪で都市のトップが選挙中で、不在になるのはよろしくないかもしれません。 しかし、都議会はどうでしょう? いそのこと、世界の人たちに、ジャパニーズセンキョを見てもらって、ガラパゴス的に独自の進化を遂げた、日本の選挙運動の特異さをSNSで世界に発信してもらってはいかがでしょう。
いつまでも洗練されてないポスター、派手な選挙カー、桃太郎行列、繰り返す名前、タスキ、ノボリ、チラシ・・・、世界の人からみたら、もしかしたら新しい「クール・ジャパン」かもしれません。
TSUJIDACHI,
MOMOTARO,
JIBAN-KANBAN-KABAN,
Its a cooooool JAPANEeeeeeeSE SENKYO!!!!
HAHAHAhahahaha….
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実際に、日本の選挙をテーマにしたドキュメンタリー映画、そのタイトルもずばり『選挙』は、各国で高い評価を受けています。
『選挙』(せんきょ)は、日本のドキュメンタリー映画。 映画監督の想田和弘による、観察映画第1弾。ベルリン国際映画祭、シドニー映画祭、シネマ・ドゥ・レエル映画祭、サウス・バイ・サウス・ウエスト映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭、香港国際映画祭、バルセロナ・アジア映画祭、フリブール映画祭、Hot Docs カナダ国際ドキュメンタリー映画祭などに正式招待。ベオグラード・ドキュメンタリー映画祭で、グランプリを受賞した。また、60分短縮版がBBC、PBS、ARTE、NHKなど200カ国近くでテレビ放映され、国内外で大きな注目と評価を得る。2009年には、米国放送界最高の名誉とされるピーボディ賞を受賞する。
もしかしたら、日本の「センキョ」は、ものすごい観光資源になる可能性を秘めているかもしれません。
また、世界の人から、ときに「クール」と称され、ときに笑われたりしたら、昔ながらの日本の選挙運動も何か変わるかもしれません。
ですから、都議会議員のみなさまに於かれましては、2020年、オリンピック会場で観戦するより、いっそ選挙運動で、新しいクールジャパンを海外に発信していただければと存じます。
真夏の選挙・・・すごく大変そうですが。
では!
愛知豊橋・長坂なおと のblog より
プロフィール
長坂尚登|1983年愛知県豊橋市生まれ。
地元の時習館高校卒業後、東京大進学、コンサルティング会社で働き、10年間東京で過ごす。2012年にUターンし、商店街マネージャーとして、豊橋のまちなかを奔走。2013年から内閣官房より地域活性化伝道師を拝命。
2015年商店街マネージャーを退職し、豊橋市議に立候補。新人トップ当選で、現職(無所属)フェイスブックページ