失敗を他責にする人は、新興国不動産投資をやらない方が良い

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スリランカでホテル開発プロジェクトを手掛けている友人でもあり、不動産コンサルタントの浦田健さんとお会いしました。今回の目的は、7月に先行販売された物件(写真)を私自身が購入するためです。

新興国不動産の投資リスクについては、セミナーや書籍、ブログやメールマガジンで繰り返し説明しています。専門家や経験者でも想定できないようなリスクが顕在化することがあり、最終的には投資家本人の自己責任で投資判断しなければなりません。成功すると自分の利益で、失敗すると他責にしてしまうようなナイーブな投資家には向いていない投資対象です。

スリランカもそんな新興国の1つです。私が今回投資しようと思った理由は、コロンボの現地建設現場を2回視察し、監修している浦田氏から計画の概要を聞き、チェーンホテルの区分所有という投資対象に魅力を感じたからです。

新興国不動産投資でリスクと引き換えに狙えるのが、経済成長に伴うキャピタルゲイン(値上り益)と高いインカムゲイン(賃貸収入)です(どちらも保証はありません)。

スリランカは7年前に内戦が終結し、その後7%台の目覚ましい経済成長が続いています。成長に伴う不動産価格の上昇が期待できます。

また、今回のホテルプロジェクトは稼働率によって賃貸収入が変動しますが、3つ星ホテルチェーンに運営委託をする予定になっていて、高いリターンが期待できます。そして、ホテル全体の稼働率に収益が連動するので、自分の部屋が空室かどうかは関係なくなります。客付けはホテルがやりますから、テナント募集の必要もありません(運営費用はかかります)。さらに、内装や必要な家具もリース方式で装備されていますから、自分で手当てする必要がありません。

投資価格が1000万円以下というのも魅力です。投資金額を大きくしたい人は、複数戸購入することも可能です(割引があります)。

このスリランカ投資に興味のある方に強くお薦めしたいのが、8月27日の第4回世界の資産運用フェアでスリランカ不動産ブースに行って、浦田さんから直接説明を聞くことです。良い話ばかりではなく、カントリーリスクやプロジェクトそのもののリスク。さらに責任者である浦田氏がどんな人であるかをリアルに知っておくことは、とても有益だと思います。当日は、私と浦田さんはじめとするゲストのパネルディスカッションもあります。

第4回 世界の資産運用フェア(8月27日)

様々な角度から情報収集し、投資のリスクとリターンを秤にかけて、自己責任で最終判断する。そんな、スマートインベスターが日本にももっと増えて欲しいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。