鳥越俊太郎候補(写真はTwitterより)が、出馬会見で「知らない」「これから」「関心がない」を連発したことが話題になりました。
「知らない」「これから」「関心がない」連発の鳥越俊太郎さん それでも都知事選に出る理由
私も出馬会見、合同会見を見ていましたが、政策の話はなく正直予想外で驚きました。
もちろん候補者が政策に詳しい必要はありません。
しかし、鳥越俊太郎候補は自ら「ジャーナリスト」を名乗り、社会学部の大学教授を経験し、これまでもまちづくりなどに関する講演をしている方です。
仮に選挙公報などで経歴だけをパッと見すると、ジャーナリストの池上彰さんの経歴とも通じるような印象を受ける方もいるでしょう。
予想外の会見の内容に、さすがにおかしいと思い、鳥越候補の過去の発言を調べてみました。
まずは鳥越候補のTwitterアカウントがあるのでご紹介します。
最近では、街頭演説の情報などが更新されています。
明らかに出馬以前と口調が変わっていたり、投稿内容が事務的な内容だけになっているので、おそらくスタッフの方が投稿されているのだと思います。
こちらが、2010年のツイートでおそらくご本人によるものです。
ちなみにこのツイートで鳥越俊太郎候補が批判している自民党の2010年参議院選挙の政策は、誰でもPDFで検索すればわかるようになっていました。
第22回参議院議員選挙(平成22年度)
今回の出馬会見では「時間がなかったから」「わからないから」政策について話さず、「興味がないから」他候補の政策にも目を通していない、という内容の発言をされていました。
もちろん当時は候補者ではなく、「ジャーナリスト」です。
しかし、2010年当時は時間に追われてツイートする必要もありませんし、最初から政策論議をするつもりはなかったのでは、と思わざるをえません。
政策論議を避け、具体策もないネガキャンを行っているのは鳥越俊太郎候補の方ではないでしょうか。
また、増田寛也候補もこのようなツイートを投稿されていましたが、政策論議をする機会はやってくるのでしょうか。
さらに不可解なのは、災害とまちづくりのイベントでも、なぜか災害医療よりも本当に怖いのは戦争や安倍政権だ、と訴えていらっしゃいました。
5:50あたりから、戦争についての話をされています。
まちづくりの話が反安倍政権の話に飛躍していたわけですが、13兆円の予算規模のある東京都政の場でもこのような議論になれば、舛添氏以上に損失が出る可能性は高いと考えています。
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増田寛也候補のような、問題がたくさん出てくる候補を擁立した与党にはやる気が感じられませんでした。
増田寛也氏「ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判」
<続報>増田寛也氏「ファーストクラスの座り心地」を熱弁
そこで、野党共闘では政策論議を期待していました。
当然、都政について前向きに考え、政策議論ができる方が立候補するものだと考えていましたが、今のところ残念ながらそうは見えません。
与党の政策も徹底的に調べ尽くし、厳しく追及し提言をすることに、野党の意義があると思います。
「政策すら読まない候補者」というのは私の思い違いかもしれませんが、野党共闘の人選が正しかったことを証明するという意味でも、本当の力をこれから見せていただきたいと思います。
鳥越俊太郎候補は、政策論議を訴えていた宇都宮けんじ氏を差し置いて立候補したわけですが、今後政策論議は巻き起こるのか。
それでは本日はこの辺で。