昨日、私は自民党や公明党の幹部が憎い小池より鳥越のほうがベターとまで思わないなら、そろそろ、舵を別の方へ切るべきタイミングだと思うと書いた。
その方法としては、増田支援のための積極的な活動をしないとか、小池支援を行う党員に対して足止めをかけないとかが一般的な方法だ。
しかし、もう少し積極的に負けた場合の増田氏の処遇を考えるというのもありではないかと思う。あまりそういうやり方はしないものだが、都知事選挙の重大性、とくに、鳥越氏というトンデモ候補の当選を阻止するためならそういう発想も欲しい。
そこで、私の提案はずばり、増田氏の地方創生・東京五輪担当相での処遇だ。これほど、増田氏にふさわしいポストはない。
小池さんや都連の人たちとも協力して、東京一極集中が東京のためにも役に立つような政策を打ち出し、また東京五輪が地方のためにも役立つようにして欲しい。兵庫の小池さんと東北の増田さんがタッグを組んだら最強だ。
増田氏は立候補が急だったので、頭の整理が出来ていなかったようだ。私が増田氏の立場ならこういう。
第一は、東京一極集中こそが東京も救うといいきるべきだった。東京はこれまでなんでも飲み込もうとしてきた。その結果、一極集中が進み、地方の人口は減少している。このままでは、東京に流れ込人すら居なくなってしまう。
第二に、一極集中は東京が被災したときにどこも助けられないことを意味する。その意味で関西が副首都的な機能を備えていることは重要だし、東北が東日本ローカル中枢機能の一部を分担することも必要なのだ。
第三は、これまでいってきた話は、地方代表としていってきたのであって、立場が違えば
違うこともあるのは当たり前と言い切ればよかった。検事が弁護士になれば逆の立場に立てば違うことは当たり前だ。
しかし、選挙が終って適切な処遇を行えばこうした試練が前向きに行かせるのではないか。東京都知事候補として増田氏が勉強したことを東京と地方のウィンウィンの関係構築に活かしていけるはずだ。
また、東京五輪の準備についても政府と東京都の調整の窓口としてこれ以上にふさわしい人はいるまい。自民党都連と小池知事の摩擦の調整役としても適当ではないかと思う。
保守分裂とか嘆くより、こういうハイブリッドな調整があってもよいのでないかと思う。
* 過去に書いたことで少し修正が必要なことがある。どうして、岡田・枝野がこの心身ともに任に堪えられないような病人を候補者にしたかは謎である。私は、岡田氏らが鳥越氏を隠し球として密かに説得を続けていたのかと思ったが、それなら、こういう心身の状態の人を候補にする人が居るはずない。そこまで彼らの目も節穴ではあるまい。
そうすると、鳥越氏が主張するように、自分で手を上げたので、喜んだ岡田・枝野が、きちんと出会って話もせずに飛びついたと言うことかもしれない。だとすれば、仲介した杉尾英哉参議院議員の責任は大きい。