写真は、ある公共施設の多目的トイレ内の便座です。座ったとき背もたれになる、長方形の構造物があるのがわかるでしょうか?別の場所にある多目的トイレにも、しばしば取り付けられています。
おそらく、体の小さい高齢者などにとっては、体勢を安定させるために有効なのだと思います。しかしながら、私にとっては非常に難儀なものなのです。
背もたれは3センチくらいの奥行きがあるので、深く腰掛けることができず、陰部を便座内におさめることがかなり難しいです。介助者に何度もすわり直しさせてもらい、苦労の上用をたしても、尿を便器外にこぼしてしまうことがあります。なんとも情け無い気持ちになります。短足の私でも難しいので、一般成人男性の利用者は、同じように苦労しているのではないかと思います。
背もたれを取り外し可能にする、施設内の1箇所でも背もたれの無いトイレを用意する、方法はいろいろあると思います。私のような年齢・病状の多目的トイレ利用者は、マイノリティだと思いますが、私のようなものもうまく使える場所があれば嬉しく思います。
しかし、こんなことは、実際に座って用をたしてみないと絶対気付きません。いわゆる健常者には見えない視点です。こんなことを発信するのも、私の役割かなと思います。そんなお仕事をお待ちしております。
株式会社まんまる笑店
代表取締役社長 恩田聖敬
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ブログ:創業への思い
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年8月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。