日本以外に住むなら、どの街が良いか?

内藤 忍

徳島で東京以外の街の魅力に気が付いたという昨日のブログには、たくさんの反応を頂きました。頂いたメッセージを読んでいて、重大なことに気が付きました。海外という選択肢があることを忘れていたのです。

海外で暮らすということを考えると、選択肢は大きく先進国と新興国に分かれます。アメリカや欧州のような先進国は治安も比較的安定して、文化度も高 く医療設備なども充実しています。しかし、物価は東京よりも高くなる場合もあり、利便性は東京には劣ります。先進国の都市で、東京以外で住んでみたいと思 う街は、ニューヨークやパリなどあまり多くありません。ただし、居住コストは東京より確実に高くなるはずです。

アメリカのサンフランシスコやボストンのようなゲートウェイシティやローマ、フィレンツエ、バルセロナといった街も、文化度が高く魅力的ではありますが、やはり生活コストは高く、敢えて引っ越して住みたいかといわれると、二の足を踏んでしまうのです。

新興国となるとスタディツアーで行くことが多い東南アジアに馴染みがあります。今まで、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイ、カンボジア、バン グラデシュ、スリランカに不動産投資の視察に行ったことがあります。また、トルコや台湾、中国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、エジプト、東欧諸国な どにも旅行で行ったことがあります。それぞれに個性的な文化があって、刺激を受けることができます。

新興国の場合、生活コストが安いというメリットがありますが、万が一のことを考えると日本に直行便で数時間で帰ることができる方が安心です。また食 文化の違いを考慮すると東南アジア以外はハードルが高いと思います。カレー好きの私でも、1か月以上カレー三昧の食事に耐えられる自信はありません (笑)。

マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナム、カンボジア、バングラデシュ、スリランカといった国が候補になります。長期で住むのではなく、数か月毎に移動して、色々な国を渡り歩くというスタイルであれば、日常生活が旅になる魅力的なアイディアです。

日本での仕事を長期間海外からコントロールできることが条件になりますが、アジアの国々を数か月毎に転々として、その合間に東京に帰ってくる。そんなライフスタイルも良いかなと思っています。

ホーチミン(写真)、プノンペン、マニラ、コロンボ。長期滞在になると飽きてしまうかもしれませんが、観光客ではなく数か月の住人となることで、新しい街の魅力も見えてくるのではないでしょうか。今年の後半には、この4つの都市にスタディツアーで出かけます(27日の第4回世界の資産運用フェアの各国ブースで詳細資料をお配りします)。ここ数年ですっかり変貌した街並みを現地ローカルの視点で体験したいという方はスタディツアーでご一緒しましょう。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。