JAPAN DRONE NATIONALS。
ハワイで開催される国際ドローンレース大会の日本代表選考会。
XEBIO ARENA仙台にて開催しました。会場は満席、立ち見。
FPV(First Person View:一人称視点)のレース。選手はパイロットと呼ばれます。ドローンに取り付けられたカメラから送られるリアルタイム映像をHMDで見ながら操縦し、タイムを競います。熟練になると100km以上の速さで飛ばします。
ドローンは自作。機体は十人十色です。
機体は最大330mm、プロペラは6インチ☓3枚、ラジコン向け電波を使用。
選手はアマチュア無線4級の資格が必要です。
大型アリーナを使い、予選は1周のラップタイムを競います。準決勝はタイムではなく3周の順位制。決勝は5周レースの順位ポイント制。予選を通過した27選手が競いました。
赤、青、緑のポールやゲートを猛スピードでくぐったり回ったり。それを遠隔でゴーグル越しにドローンのカメラ映像をみながら操縦する。リアル会場でゴーグル映像も併せて見ると、こりゃ超人だ、ってうなります。
優勝候補は、慶應義塾大学4年 高宮悠太郎さん、ベテラン空撮カメラマン高橋亨さん、19歳の天才 岡聖章さん、ラジコンレース13連覇の音田哲男さん。
攻める、突入する、激突する。いろんな戦略があり、成功があり、失敗がある。予想以上のスピード感、迫力、波乱でありました。
優勝候補が競り合い、ぶつかり合う中、最後に試合を制したのは、それらを尻目に安全運転に徹した45歳3児の父・大和田浩二さんでした。あっぱれな戦いでした。
この試合はTBS-BSが放映しました。石井大裕アナ+宇垣美里アナ+FUJIWARA。TBSと吉本興業がタッグを組んでるんですよ。GYAO!で配信もしています。
http://bit.ly/2apvyhj
ぼくも登場しています。2分ごろ。
http://bit.ly/2apvzBJ
ぼくは解説者としてコメントしました。
◯ドローンの魅力は?
役に立つ、と、楽しい、の2つ。モノを運ぶ、人が行けない所の映像を撮る、という役に立つ面が注目されているが、その前に、楽しさをまずは広げたい。
◯楽しさとは?
飛ばす楽しさと、飛ぶ楽しさの2つ。ラジコンより敷居が低く、大人も子どもも簡単に空を飛ばせる。おもちゃドローンのたくさん現れた。そして、カメラで自分が飛んでいる感覚を味わえる。空を自由に飛びたいな、という人類の欲望をかなえてくれる。
◯競技の可能性は?
ドローンは電波や映像を使ったITスポーツ。五輪種目は19世紀までの農業社会のスポーツで、20世紀の工業社会にはモータースポーツが生まれ、21世紀の情報社会に期待されるのがこうした新競技。スターが生まれてほしい。
これには超人スポーツ協会も協力しました。
スポーツなんです。身体を駆使した戦い。
ぼくら超スポは、テクノロジーで誰もが超人になれるスポーツを開拓しているのですが、中でもドローンレースは21世紀型の、情報社会のスポーツ。
電波を使い、デジタルの映像で、操縦する。ITであり、VRであり、IoTなんです。
盛り上げます。よろしく。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年8月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。