シュークリームはダイエット食である

尾藤 克之

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講演中の菊池真由子。

読者の皆さまはスイーツが好きだろうか。ちなみ私が最も好きなスイーツはシュークリームである。特に生シューには目が無い。さっくり焼き上げたシュー皮の味わいと、まろやかな口あたりが好みだ。ひと口で一気に食すのがポイントである。

一方で、苦手なのはミルフィーユである。どうしてもキレイに食することができない。食しているうちに見た目も美しくなくなり、手も汚れるのでまず食べることは無い。前回、食したのは10年くらい前だと記憶している。

そんな、シュークリーム好きの私ではあるが、最近、シュークリームがダイエット食であることを知った。「食べても太らないスイーツの1位はシュークリームです!」と答えるのは、管理栄養士の菊池真由子(以下、菊池)氏である。

■シュークリームがダイエット食である理由

「食べても太らない」。なんて魅惑的で悪魔的な言葉だろうか。シュークリームは1個でもしっかりとしたボリュームがあるが、意外に低カロリーである。例えば、ショートケーキが1個約400~500キロカロリーなのに対して、シュークリームは約200~250キロカロリー。約半分程度のカロリーしかない。

「シュークリームは、スイーツを食べるときに欲しくなる味わいをすべて持っています。例えば、カスタードクリームは多くのスイーツに使われています。ケーキに定番の生クリームが入っているタイプもあります。シュークリームの皮は、やわらかいものもあれば、タルト生地のような硬めのものも選べます。」(菊池)

たしかに味わいはしっかりとしたスイーツのテイストを楽しむことができる。なぜ、カロリーが半分なのだろうか。

「それは、ショートケーキに使われているようなスポンジ生地がないからです。スポンジケーキは、砂糖をたっぷり使用します。高級品になれば甘いシロップをしみ込ませたり、ブランデーなどのお酒類をしみ込ませてショートケーキに仕上げます。」(菊池)

砂糖や甘いシロップ、お酒がしみ込んだスポンジケーキが使われていないだけで、かなりのカロリーを減らすことができるようである。

「シュークリームの特徴はサイズに幅があることです。小さいミニシューは見かけますが、ミニショートケーキを見かけることはないと思います。例えば、コンビニでは『ミニシュークリーム』のセットが売っていますが6個入りが標準です。一つの大きさは、親指と人差し指で輪をつくったくらいのものです。」(菊池)

ちなみに、このミニシュークリームは、1個あたり約30キロカロリーと非常にカロリーが低い。1箱食べても標準のシュークリーム1個未満である。また、1箱食べれば「たくさん食べた」という満足感が得られる。サイズで食べ分けることで、カロリー過多にならないように気をつけることも可能である。

■他にダイエット効果があるスイーツは

他に、カロリーが低く、分量を調整し易いスイーツはあるのだろうか。菊池はシュークリーム以外では、コーヒーゼリー、コンビニのティラミスを推奨している。

「洋菓子は美味しいと感じるものほどカロリーが高くなる傾向にあります。しかし、コンビニのティラミスはサイズを小さくすることでカロリーを抑えています。仕事帰り、頑張った自分へのご褒美は、いまあげたスイーツを選んでみてください。」(菊池)

逆に、「これは危険!」というスイーツはなんだろうか?

「ベイクドあるいはレアチーズケーキ、モンブラン、みたらし団子です。チーズケーキはチーズの乳脂肪が多いため高カロリーです。モンブランは栗のクリームにバターがたくさん練りこんであります。みたらし団子は和菓子ですが甘辛のタレにはかなりの砂糖が含まれています。食べ過ぎるとカロリー過多になり易いスイーツともいえます。」(菊池)

そして、食べ方にも注意しなければいけない。菊池は、間食ゼロの日をつくるなどメリハリをつけることの必要性を示唆している。「食べても太らない」を実現するためには、食べ方に秘訣があるようだ。また、日頃からカロリー摂取量を意識するなど自分への意識付けも必要であることは言うまでもない。

参考著書
食べても食べても太らない法』 (三笠書房)

尾藤克之
コラムニスト

PS

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