大隅良典栄誉教授の快挙を受けて

「ラッシュ続く…日本の受賞25人目」という快挙を受けて、ひょっとしたら今年こそは村上春樹さんのノーベル文学賞受賞も有り得るのではないかと期待しています。毎年当該賞の最有力候補に挙げられ海外でもその小説が結構売れている村上さんですが、例年に比して発表前のメディア等の過熱感は穏やかに感じられます。

こうした類は、世が騒いでいる時は余り取れずに騒がぬようなったら取れるものです。村上さんは神戸高校の先輩で私の兄貴と同窓でもあり、兄弟揃ってのファンということで「大隅博士に続いて、今年こそはノーベル賞を取れないかなぁ」と心密かに思っています。

昨日「日本人の3年連続でのノーベル物理学賞の受賞はなりませんでした」が、本日発表される化学賞については例えば、ある調査会社に拠れば『がん細胞を狙って薬を送り込む「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」研究を進めた前田浩・崇城大特任教授(77)と松村保広・国立がん研究センター分野長(61)』が有力候補とのことです。

御二方の人類社会に対する多大なる貢献は言うまでもなく、業績的には今回受賞されても全く不思議ではないでしょう。結局ノーベル賞を取れるか否かは、運といった要素も大きいのではないかと思います。如何なる結果を迎えるか後は祈るのみであります。

ところで冒頭「日本の受賞25人目」として今年のノーベル医学・生理学賞に輝いた大隅良典・東京工業大学栄誉教授については、4年前「第28回京都賞授賞式」に関するブログの中で御紹介したことがあります。以下その該当箇所を転記しておきます。此の度の快挙を受け日本人として慶賀に堪えません。
 
 
自食作用「オートファジー(細胞の中の古いタンパク質を分解してアミノ酸にし、此れを基に新しいタンパク質を作る仕組み)」に関して世界的な研究成果を上げられている日本の大隅良典博士であり、私自身が我々のSBIファーマが医薬品として開発中のALAを主体とした化合物とミトコンドリアの活性化について勉強をずっと続けていることから博士の多大な貢献についても理解していました(※1)。

即ち、ミトコンドリアの品質管理においても上記オートファジーが上手く働くということが非常に大事であり、之が上手く働きミトコンドリアの新陳代謝が行われることが「臓器が若返る」上で大変重要な要素である、ということを認識していた関係もあって私は大隅博士も存知上げていました(※2/※3)。

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