住んでみたい国と投資したい国は必ずしも一致しない

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日本ではあまりビールを飲むことがありませんが、アジアに出かけると飲み物はほとんどビールに変わってしまいます。

アジアの国々にはその国のローカルなビールがあります。タイならシンハ、カンボジアはアンコールビア、ラオスはビアラオ、スリランカならライオンビアという具合です。

昨日から来ているベトナムのビールと言えば「333(バーバーバー)」が有名ですが、ボーチミンに来るといつも注文するのが、サイゴンビア(写真)です。その中でもサイゴンスペシャルと呼ばれる銘柄が味に深みがあってお気に入り。お店にあれば、必ずと言っていいほど注文します。

今回のスタディツアーでも、毎回必ず立ち寄るベトナム風お好み焼きの名店「バインセオ46A」に初日から出かけ、早速ランチでサイゴンスペシャルを注文しました。日本のビールの価格の半値以下。やはり地元の料理に合うのは地元のキーンと冷えたビールです。

スタディツアーで不動産の視察をしていると、自分がその街に住んだらどうなるか想像することが良くあります。マニラに住むとしたら、オースティンに住むとしたら、ダッカに住むとしたら・・・。

中には1か月住むことすら絶対にできないと思える街もありますが、ホーチミンは今まで訪問した街の中では住んでも良いと思える街のグループに入ります。

住みたいと思えるか思えないか。その理由の80%は食事で決まると思っています。美味しい食事と美味しいお酒がある街は、それだけでかなり魅力的です。医療のレベル、街の衛生状態、現地の人たちの人柄といったことも住んでみると重要だと思いますが、それらが充たされても、毎日の食生活が単調で退屈なものだったら、きっと日本に帰りたくなってしまうと思うのです。

「海外に移住しないのですか」と良く聞かれるのですが、日本を離れたいとは思いません。その最大の理由は、やはり食にあります。世界で一番美味しいものが揃っている国から他の国にたまに行くのは楽しいですが、永遠に離れることはできないのです。

(ベトナムのお料理には外れがありません)

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。