国が成長しなくても、自分が成長するためにやるべきこと

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新興国に行くといつも思うのは、現地の人たちが上を向いて歩いていること。「今日よりも明日はきっと良くなる」と成長を確信して、未来を前向きに捉 えているからです。ホーチミンで立ち寄ったお店も月曜日から熱気に溢れていました(写真)。一方の日本では「今日より明日はきっと良くなる」と思っている 人はほとんどおらず、人口減少と高齢化でもう成長しないと考えている人が大半です。

しかし国全体が成長しないからといって、自分自身の成長を諦める必要はありません。ここでの成長というのは、経済的に豊かになることだけを指しているのではありません。昨日より今日、今日より明日を充実させることができるように日々変化していくことです。

では自分が成長するためにやるべきことは何でしょうか?私は毎日何か新しいことにチャレンジしてみることだと思います。

チャレンジと言っても大げさなものではなく、本当に誰でもできる小さなことで良いのです。例えば、会社員ならいつもより30分早く家を出て、一駅だ け歩いてみる。あるいは、今まで行ったことの無いランチのお店に入ってみる。昨日までやらなかった経験を意識的に体験することで、何かが変わるきっかけを 持つことになります。

自分の成長を阻害する最大の要因は自分自身の「フレーミング」にあります。「自分はこんなもの」「自分には不相応」「自分のポジションならこうある べき」といった思い込みや、決めつけが新しいことにチャレンジするハードルになり、それが結果として人生のバリエーションを広げるチャンスを逃すことに なってしまうのです。

私自身を振り返ってみても最初はほんの小さなチャレンジをやってみたことが、色々な「化学変化」を引き起こすきっかけになり、最終的に大きな変化を もたらしたという経験が多くあります。最初から狙ってやったことではなく、とにかく現状を変えてみてそれによる変化を積み重ねていくと、どこかで突然大き な変化が生まれるのです。

だから大切なことは、すぐに結果が出ることを期待して大きなチャレンジをするのではなく、結果を求めないで小さな変化で良いから今日から何かを変えてみることです。

国が成長しなくても、自分を毎日少しでも変えていく。その変化はいずれ目に見える成長という形になって現れてきます。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。