報道を見てびっくらこきました。
なんと小規模保育協議会が訴え続けてきた小規模保育の全年齢化が実現することになりそうです。
政府、小規模保育3歳以上でも 特区で年齢制限撤廃へ – 共同通信 47NEWS
http://bit.ly/2fYkM0t
これまで小規模保育は2歳までとなっていて、一部の家庭が、子どもが卒園する3歳以降、保育園難民になってしまうと言う「3歳の壁」と言うものがありました。
保護者の方々から
「このままこの保育園にいたい。」
「3歳で保育園に入れなかったどうしよう。仕事辞めなくちゃ」
などの訴えを日々聞いていました。
それが解決に向かうということで非常に非常に嬉しく思います。
これも国家戦略特区の担当の内閣府のみなさん、厚労省保育課の皆さん、小池百合子都知事とブレーンの鈴木亘教授、東京都の特区担当の職員のみなさんのお陰です。
本当に感謝です。
なにせ、国家戦略特区に提案をしたのが6月9日です。小池知事が東京都が手をあげます、と発表して日経新聞の一面を飾ったのが9月9日。そして今回の報道が11月15日、ということで、5ヶ月で意思決定というスピードです。
よく「政府は動きが遅い」とか、「行政は民間に比べてスピード感がない」と言われます。
そういう部分もあるでしょう。でも、世の中を変えたい、よくしたい、という思いがある人たちが繋がると、
思いのほか早く、社会を変えていくことができるんだ、ということを再確認しました。
とはいえ、まだまだ仕組みができあがったわけではありません。これから法案が作成され、法案が審議され、施行され、自治体の担当者が政策を理解して、認可をして、保育園が建っていくわけです。
これからもそうしたプロセスと伴走し、少人数で手厚くて、障害のある子にもゆっくり寄り添えて、課題のある家庭の相談にもしっかり乗れて、保育士たちも一人一人の子どもを丁寧にみれて幸せな、そんな全年齢型の小規模認可保育所を世に生み出していきたいと思います。
皆さんのご理解と応援を、引き続き宜しくお願いします。
待機児童という言葉を、死語にしましょう。
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2016年11月17日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。