不動産投資もアセットアロケーションから考えた方が良い

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資産運用の対象資産は、大きく円貨と外貨、そして金融資産と実物資産に分けられます。2×2のマトリックスを作ると、円の金融資産、外貨の金融資 産、円の実物資産、外貨の実物資産と4つの分類できます(図)。この中で借入をゼロから100%まで自由にコントロールできるのは、円の実物資産だけで す。

金融資産にもFXや信用取引といった実質的な借入になるような商品もありますが、限定的です。また、外貨の実物資産も日本政策金融公庫などで借入が可能な場合もありますが、手続にかなりの手間がかかり誰でもできることではありません。

円の実物資産(不動産)は、都心の中古ワンルームマンションであれば、お金を借りる力があれば、頭金10万円でローンを組むことができます。もちろん現金で購入も可能です。自分で借入をどこまでするのかを、自由にコントロールできるのです。

もし、2000万円の物件を1990万円の借入で購入すれば、不動産としては2000万円のリスクになりますが、円資産として保有しているのは実質 的に10万円になります。20万円しか資産を持っていないとして、残りの10万円を外貨で保有すれば、2000万円の国内不動産を保有しているのに、ア セットアロケーションの計算上は円貨が10万円、外貨が10万円で50%ずつということになるのです。

つまり、借入を活用することで、金利差による収益を狙えるだけではなく、アセットアロケーションのコントロールもできるということです。アセットアロケーションを決定する上で、国内の不動産を使った借入が大きな役割を担うことがわかると思います。

来週末に初めて企画したのが、不動産とアセットアロケーションを同時に学べるセミナーです。バラバラに学ぶのではなく、資産全体から投資方法を決めていく俯瞰(ふかん)的なアプローチです。これは私自身の資産運用で実践している方法でもあります。お昼のセミナー夜のセミナーの2回開催予定です。

初めての開催なので、リスクを取って参加してくれる参加者の方全員に、特典として私がワンポイントで資産配分について個別にコメントもいたします。参加者が10名程度であれば、お一人10分くらいの時間が取れると思います。「価値>価格」をご期待ください。

アセットアロケーションは個別性の強いものです。特に不動産のような実物資産を組み入れた資産配分について情報提供しているセミナーは他にはありません。1人でも多くの人に、金融資産と実物資産をベストミックスにした資産運用を実践してもらいたいと思っています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行います が、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。