田舎のプロレスかどうかは分からないが、茶番だということは永田町の人であればみんな知っている。
テレビの画面に映る間だけ騒いでテレビ局が引き揚げたら一斉にサーッと引き揚げてしまうのだから、テレビの画を作るためのパフォーマンスだ、なんていうことは、永田町の関係者なら皆、知っていることだ。
まあ、テレビの画面に釘付けのお茶の間の人たちの中には、あれ、国会が相当揉めているようだわ、民進党の人たちも頑張っているわね、などと思われる方もおられるのかも知れないが、私が知る限りそんな初心な方にはお目にかかれない。
多分国民の多くも、茶番だということは知っておられるはずだ。
あれ、またやっているな、程度でチャンネルを変えられてしまうのがオチで、こういう茶番を続けているとお茶の間からますます軽んじられることになる。
なんとか劇場ほどではないが、もう少し何とかならないものか。
視聴者や有権者を唸らせるようなことをやってもらいたいものだ、というのは、永田町や霞が関に関係したことがある人たちの共通の願いだろうと思う。
しかし、分かっちゃいるがやめられないというところだろう。
田舎のプロレスかどうかは何とも言えないが、茶番はどうやっても名舞台とは言えない。
まあ、それでも、法案の審議をお願いしている立場の政府高官がわざわざ茶番だ、などと本当のことを言って、国会を貶めるようなことはしない方がいいことは確かだ。
ここはおとなしく頭を下げておいて正解だろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年11月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。